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エプソンの歩み

1988年6月
EVF液晶パネルモジュール

液晶パネル 駆動回路内蔵ポリシリコン TFTアクティブマトリクスパネル
表示 フルカラー
画面サイズ 14.3mm×19.2mm(0.94インチ)
画素数 70,400(縦220×横320)
コントラスト比 100:1
解像度 水平200TV本/垂直200TV本

製品特長

1988年6月、世界で初めて商品化された、ビデオカメラビューファインダー用超小型フルカラー液晶パネルモジュール(EVF液晶パネルモジュール)。従来モノクロ画像(ブラウン管)のみだったビデオカメラビューファインダーの「カラー化」「液晶化」に世界で初めて成功し、国内外で大きな反響を得た製品です。ビデオ撮影時の色彩確認・判別を容易にし、ビューファインダーの小型・軽量・低消費電力化(カラーブラウン管比)にも貢献。さらに、同モジュールに採用されたポリシリコンTFT技術は、画素を作りこむ際に液晶駆動回路を同一基板上に組み込むことを世界で初めて可能にし、よりいっそうの小型・軽量化を達成しました。さらに、新しい液晶条件の設定、液晶材料の採用によって、コントラスト比100:1とし、高い色再現性を実現。この「EVF液晶パネルモジュール」には、それまで当社が長年培ってきた液晶技術、TFT技術、微細加工組立技術が、惜しみなく注ぎ込まれていました。

誕生の背景

アクティブマトリクス液晶パネルの開発は、1977年にスタート。「シングルシリコントランジスタ方式」の開発により、1982年には世界初の液晶表示による「テレビウオッチ」の商品化に成功しました。その後、画質やサイズの問題をクリアするため、「ポリシリコンTFT方式」へと開発の方向を転換。1983年5月には、国際SID(Society for Information Display)学会でTFT液晶カラーディスプレイの発表を行い、翌84年には世界初の液晶ポケットカラーテレビ「ET-10」の商品化を実現しました。そして1988年6月、ポリシリコンTFT方式ならではの特長を活かし、「EVF液晶パネルモジュール」が誕生したのでした。

成果と反響

従来のビデオカメラ用ビューファインダーは、モノクロ画像対応のため、撮影時に被写体の色の判別ができず、再生時に色の確認をするか、あるいはビデオカメラに別のモニターを付属させることによって色の確認を行っていました。しかし、ユーザーにとっては「ビューファインダーを覗いたときに、被写体の色を確認したい」というニーズがあったのです。そのため、このカラービューファインダーの登場は、大きな反響を呼びました。カラービューファインダーは、その後も当社のディスプレイ事業における主柱製品として、市場トレンドに合わせ小型高精細化が進められ、シェアの拡大とともに、市場のカラー化率を向上させていきました。その高い技術力は、後のプロジェクター向け高温ポリシリコンTFT液晶パネルの開発に大いに活かされています。

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