セミナーレポート

NEW PHOTO FORUM 7th セミナーレポート

大西みつぐセミナー

「~美しい村、懐かしい町~わたしの旅ごころ」

大西みつぐ流・私の旅写真

旅と写真の関係は写真の黎明期から脈々と続いてきたテーマです。 関係性の深い「旅」と「写真」をテーマに、いろいろな作品を眺めながら、旅写真への気づきや、大西氏の考える「旅写真」について語っていただきました。

仕事やプライベートで、数多くの旅写真を撮ってきた大西氏。「旅行先では、あえて名所旧跡だけに写真をしぼらない」といいます。セミナー前半では、旅で行った沖縄の竹富島での撮影を例に挙げ、その理由について触れていらっしゃいます。

「T島、夏、午後」

「数年前、沖縄の竹富島へ写真学校の学生たちと1週間ぐらい旅をしました。
ここでは学生たちと、ピンホールカメラで撮影をしていたんです。

段ボールで作った組み立て式カメラなんですけれど、中央に穴をあけて、1分ぐらい露光します。その間に感光して像が描かれるという古典的な撮影法です。仕事とは違い、必ずこれを撮らなければいけないという制約もない、本当に気ままな撮影でした。(何十枚というスライド写真をみせながら)でも、できあがった写真には沖縄のゆったりとした時間が映り込んでいますよね。

(注)当日スライドにてご紹介された写真の一部です

ここまで見て、お気づきになったかもしれませんが、旅だというのに、名所旧跡の写真は1枚もありません。そういうものだけを狙うのではなく、リラックスした気持ちで、写真を撮っていく。…これも旅写真の醍醐味だと思うんです。

大西氏が見せてくれた写真は、本当に沖縄の風情を感じる、味わいのあるものばかりでした。旅先では名所旧跡のような被写体だけに固執せず、旅を楽しみながら撮る心のゆとりを持つことが、大切だと教えてもらった気がします。
そしてそれが、オリジナリティあふれる作品づくりにつながるのではないでしょうか。