セミナーレポート

NEW PHOTO FORUM 2013 セミナーレポート

ニコンカレッジ特別セミナー

写真作品に仕上げるためのプリントを意識した撮影術

第3章:カラーマネージメント設定を確実に揃える

撮影・データ編集の次は、最後の作業プリントです。ニコンカレッジ特別セミナー第3章は、ニコン社製のCaptureNX2での印刷設定について解説していきます。

データ処理が終わりましたら、いよいよプリントです。みなさんの中にはパソコンのモニターだけで完結してしまっている方もいらっしゃるかもしれません。私のセミナーでも、写真を持ってきてくださいというと、SDカードを持ってきて「中にたくさんのデータが入っている」なんて言う方もいらっしゃいます。せっかく撮った写真をデータのままではなく、プリントにして保存しておくというのは重要です。データはあくまでもデータでしかありません。もし、このデータを読み込む物がなくなったら、その画像は二度と見ることが出来ません。プリントにしておくことは写真にとって想像以上に大切なことなのです。

では、ニコン社製のCaptureNX2でプリントをする場合のポイントをここで解説していきましょう。ポイントは「色空間」の指定です。まずは印刷レイアウト画面上の「カラーマネージメント」タブ内にある「画像プロファイルを使用する」にチェックを入れます。こうすることで、その写真を構成しているプロファイルを使用してプリントをするようになりますので、データをデータのままプリントすることが可能になります。この項目にチェックを入れますと、下に画像のプロファイルが表示されます。この場合はNikon sRGBですね。

その次に印刷ボタンを押しますと、プリンターのドライバー画面に移ります。ここで「(1)用紙の種類」「(3)用紙のサイズ」などを設定していきますが、最も重要なのは「(2)色補正の項目」になります。「自動」という箇所にチェックを入れますと、下で色空間を指定することが出来ます。ここで先ほどの印刷レイアウト画面に表示されていたプロファイルと同じ色空間を指定します。画像プロファイルがsRGBならエプソン基準色(sRGB)、Adobe® RGBの場合はAdobe® RGBにしましょう。

ここまで設定が出来たらもう大丈夫です。ようやくデータどおりの写真をプリントできるようになります。ラージサイズのプリントは展示用だけで使用するのではありません。人に見せることはもちろん、自分の撮影技術・データ編集技術は適切なのかを確認するための基準にもなってくれます。そして、写真は大きくすることで一層の迫力と空気感を表現します。この迫力を感じることも、高画素カメラがあって初めて出来るのです。みなさんも一度ラージサイズプリントの作品をつくって自分の表現力を確認してみるのはどうでしょう?この迫力は癖になってしまうと思います。

(注):Adobeは、Adobe System Incorporatedの登録商標、または商標です。