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展覧会情報

スポットライト対象展

橋本大輔写真展 「まばたき」会期:2014年4月18日(金)~5月1日(木) 作品はこちら
橋本大輔 Daisuke Hashimoto
1971年、東京都生まれ。名古屋造形芸術大学卒業。2006年、文芸社ビジュアルアート出版文化賞を受賞し、2008年に同名写真集を刊行。東京や北京で「showcase」「nagori」「間 –ma-」などの個展を開催。
気付いたときには、消えてしまっていた映像ほど、人の心に鮮明な印象を残す。言葉では表せない、その刹那。橋本大輔が写真にするのは、そんなシーンへの愛着である。

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人物は出てくるがどれも過ぎ去るように写っている。儚さを感じさせるイメージだ。タイトルにも表れているように、時間と向き合っている感じがする。きちんと作品を絞っていて、編集もうまく、物語を喚起する力がある。近景と遠景を織り交ぜるバランスもいい。ただブックをつくることとギャラリー空間で見せるのは別物。壁面をどう使うのか、楽しみだ。

橋本氏インタビューコメント

「写真を撮る人のほとんどが同じところから始まっているのだと思いますが、すぐに過ぎ去ってしまう時間や、一瞬で消えてしまう映像を慈しむ気持ちが、この作品の動機です。残せないとわかっているからこそ残したい、だから写真に撮る、ということです。時間をテーマにする作家は多いですし、有名な作品もたくさんありますけど、僕は僕なりにどうしたらいいかと、日々考えて取り組んでいきたいと思っています。この作品は、あっという間に消え去っていく感じを出したくて、絵柄をぼかしています。
タイトルの『まばたき』のように、目が開いた状態と閉じた状態の間というニュアンスを表現したかったのです。
撮影はすべてデジタルカメラで行い、その後に、ソフトフォーカスにしたり、トリミングしたり、彩度を抑えたりといった調整をしています。僕にとっての写真とは、真実を写すというよりも、心象を映像にしたものなんですね。
しかし、一番大事なのはその瞬間に立ち会ったことや、シャッターを切った偶然です。ですから、シャッターを切るときは自分の自然に任せます。そうやって撮り集めてきたものを、もう一度自分のイメージとして再現するという感じです。
実は、エプサイトにはこれまで何度か挑戦していました。今回はどうかな……と思っていたら、スポットライトというお知らせを頂いて、家族と大喜びしました。応募した頃は、ギャラリーで展示した作品を販売する、というエプサイトの試みが始まったタイミングでした。僕はインクジェットプリントの作品価値を提案していくというエプサイトの決意を感じて勝手に共感していたところだったので(笑)、一層うれしかったです。応募用のブックでは和紙にプリントしていましたが、展示では違う紙を使うかもしれません。展示構成も含め、いろんな準備を楽しみながら考えていきたいと思います」