-インクジェットプリントによるフォトコンテスト-エプソンフォトグランプリ2018

過去の入賞作品一覧

2013年度 受賞作品一覧

2013年度 ヒューマンライフ部門 グランプリ[暴れ神輿] 樋口 良夫

受賞作品

Yoshio Higuchi 愛媛県
作品サイズ: A3ノビ、4枚組作品
使用プリンター: エプソン「PX-7V」
使用用紙: エプソン「写真用紙クリスピア<高光沢>」
使用カメラ: D700(ニコン)

香川県さぬき市長尾の暴れ御輿の祭りに行き、若者達のパワーと面白さを楽しみながら撮影しました。

審査員講評

田沼武能
現場へ行き、作者が祭りに感動し、祭り人の中へ飛び込み撮影している作品です。このような作品は実際頭で考えただけでは創ることはできません。枠の中に納まりきらない笑顔や仕草が見る人を惹きつけてくれます。写真の力をシンプルかつ最大限に活かした秀作と言えるでしょう。画面にまったく無駄がなく端的に見せたいものを表現しています。全体の調子も少し固めに仕上げてメリハリがある作品になっており、何よりも撮影者のフットワークが良いです。
三好和義
お祭りを取材した組写真ですが、お祭りというイベントを撮るというよりはそこにいる参加者を撮ることでお祭りを表現している作品です。それぞれの写真は比較的近づいて撮っているのですが、並べてみるとお祭り全体の雰囲気やそこに流れている空気のようなものを感じることができます。ただ撮っただけではなく、お祭りという行事はそもそも何なのかということを一度考え、そこから人に焦点を当てて創られている作品だと思います。

受賞者インタビュー

ヒューマンライフ部門 グランプリ受賞 樋口 良夫さん 「香川県さぬき市長尾の暴れ御輿の祭りに行き、若者達のパワーと面白さを楽しみながら撮影しました。」
ヒューマンライフ部門のグランプリ受賞おめでとうございます。エプソンフォトグランプリには過去何度か応募していただいているようですね。
そうです。昨年度はフクロウの写真が佳作に選ばれていました。今回は佳作よりもう少し上にいければと思って出してみましたが、まさかグランプリになるなんて…。
受賞作はお祭りをスナップした4枚の組写真ですが、作品をつくった背景をお聞かせください。
これは香川県さぬき市の長尾という小さい町で、秋に行われるお祭りをスナップしたものです。私はこれまで色々な所でお祭りをはじめとしたイベントや、風景写真を撮ってきましたが、ここのお祭りに行ったのは2013年がはじめてでした。
行ってみますと、若者が農村歌舞伎風な化粧をして、神社の境内にいました。それこそ、撮影しているすぐ近くで口に含んだ酒を霧吹きのように吹いたり…。なんていうかそのパワーというか雰囲気の明るさに圧倒されながら、楽しみながら撮った写真です。ですので結構荒削りだと思いますし、直球勝負のような作品だと思います。そのまっすぐなところをおそらく評価してくださったのだと思っています。
自分が楽しんでいるというのがやはり作品の力強さなのかもしれませんね。普段はどのように撮影対象を探しているのですか?
写真を長く撮っていることもありまして、これまでコンテストの授賞式などで知り合った全国の写真仲間がおります。彼らとメールやFacebookで情報交換をしながら興味を持ったものに行ってみるというのが主です。北海道から沖縄まで写真仲間と一緒に撮影旅行に行ったりしています。
今回の作品はポジフィルムのダイレクトプリントを思わせるようなメリハリのあるトーンとシャドウの締まりが被写体を浮き上がらせるような仕上がりになっていますが、プリント制作に関して少しお話を伺わせてください。
特別なレタッチなどは特にやっていません。撮影も被写体の表情や仕草をそのまま持って帰ってくるような、極めてストレートな撮り方ですし、仕上げもそれに準じてストレートに近いです。強いて言えば昔からやっていた暗室でのテクニック、「トリミング」と「覆い焼き」「焼き込み」程度です。もちろん、レタッチが必要となればやっていますが…。
ご使用のプリンターについてお聞かせください。
カラー写真はPX-7V、モノクロはPX-5500と使い分けています。用紙はクリスピアで、作品によって用紙を使い分けるということはありません。プリンターと紙は固定して、その上で被写体に集中していくという形です。これはフィルムの頃から使う銘柄を固定していたという名残りかもしれません。現状この方法で納得のいく作品ができていますし、今回もこうしてグランプリを受賞できましたので、しばらくはこの方法で作品制作を続けていきたいと思います。
今後の作品展開についてはどのような予定ですか?
現在はカメラ雑誌の月例コンテストに目標をあわせて制作中です。年度賞を取りたいと思っております。コンテストの魅力はなんといっても授賞式と受賞作品展です。そこでは仲間をつくることができます。私の現在の作品活動もコンテストをきっかけに知り合った仲間がいてこそです。これからもそうした仲間と切磋琢磨して作品をつくり、私の住む愛媛県を写真の力で今より盛り上げていければと思っています。