サプライチェーンCSR
エプソンは、経営理念に基づきお客様価値を創造することにより、ステークホルダーの皆様から将来にわたって信頼され、社会の発展に寄与し続けることを目指しています。この経営理念の実現を目指した取り組みを行うことで、企業の社会的責任を果たしていきます。
サプライチェーンCSRにおいては、人権、労働環境、環境、遵法、倫理、品質、情報セキュリティーに関して、エプソンとサプライヤーが同じ姿勢で行動することにより、協働で社会課題の解決に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献いたします。
また、これらはいずれも、持続可能な社会実現のための国際的な取り組みであるSDGsの目標と関連づくものであり、エプソンは、サプライチェーン全体での活動を通じ、SDGsの目標達成にも貢献していきます。
サプライチェーンCSRの目指す姿を実現するため、中期目標、重点実施項目とKPIを設定し、活動を推進しています。
CSR調達 :重要サプライヤーのリスクランクをミドルリスク以上とする
紛争鉱物 :RMIのCFS(Conflict-Free Smelter)認証プログラムで認証された製錬業者のみからの鉱物調達を実現する
*1 Self Assessment Questionnaire 設問回答方式による自己評価
エプソンは、サプライヤーを事業活動における重要なビジネスパートナーと考え、公平公正・共存共栄を基本に、相互信頼関係を築き、ともに発展していくことを目指した調達活動を展開しています。
また、市場に届ける商品の品質はもちろんのこと、サプライチェーン全体において、人権・労働・環境側面などが適切な水準にあることも商品・サービスに対する責任の一部であると考え、サプライヤーとともにCSR活動を推進していくことが重要であると認識しています。そのため、信頼できるサプライヤーの存在が不可欠であり、サプライヤーと透明、公正な取引を通じて信頼関係の構築に努めています。
エプソンは、このパートナーシップがあって初めて、国際社会・地域社会の中で共感に裏付けられた「調和ある発展」が可能になると考えています。
現在エプソンは、製品の原材料や部品、サービスなどの調達のため、サプライヤー約1500社と取引をしています。調達金額比では、日本24%、海外76%となっており、海外はほぼ中国およびアジア・オセアニア地域からの調達で占められています。
エプソンは、公平公正・共存共栄を基本に、世界各国・地域のビジネスパートナーと相互信頼関係を築き、ともに発展していくことを目指した調達活動を展開しています。
サプライヤーが、エプソンの経営理念を理解した上で調達活動に当たることができるように、「調達基本方針」を定めると共に「エプソングループ調達ガイドライン」を制定しています。また、人権・安全衛生・環境保全・倫理などのCSR要求項目を記した「エプソンサプライヤー行動規範」(RBA(責任ある企業同盟)行動規範準拠)を制定し、遵守を要請しています
調達基本方針
また、エプソンは、経営理念、企業行動原則、調達基本方針に沿った内容をサプライチェーン戦略として6項目に整理し、サプライチェーン全体の最優先事項として取り組んでいます。
エプソンは、サプライチェーン全体で社会的責任を果たしていくために、「CSR調達」および「紛争鉱物対応」をグループ全体で連携し活動しています。
目標・活動計画は、本社CSR調達主管部門を事務局に、全事業部およびグループ会社の調達部門メンバーからなるグループ横断の「CSR調達検討委員会」が協議し、サプライチェーンマネジメント(SCM)推進責任者の承認を得て、グループ全体に周知・徹底を行い実行しています。SCM推進責任者は、活動の進捗状況を定期的にレビューします。