サステナビリティ

トップメッセージ

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持続可能でこころ豊かな社会の実現に貢献します

エプソンは、1942年大和工業として設立し、今年80周年を迎えました。お客様をはじめ、ビジネスパートナーの皆様や株主様の厚いご支援と社員の向上心に支えられ、今日のエプソンがあることに思いを馳せ、深く感謝申し上げます。
今の私たちを取り巻く環境は、気候変動や新型コロナウィルス感染症、また地域紛争など、さまざまな課題に直面しています。このような状況の中、かつてのような物質的な豊かさの追求のみでなく、精神的な豊かさや文化的な豊かさも含めた「こころの豊かさ」がより重要になってきていると思います。かつて当社は、私たちの持っている技術を用いて、どう社会に貢献していくかという発想でビジネスを展開することが多かったように思います。しかし、2021年3月に改定した「Epson 25 Renewed」では、社会課題を起点にして、私たちエプソンが培ってきた技術で、これらの課題を解決していく、という考え方に変えてきています。そして、社会課題解決のために私たちが取り組むべき重要課題をマテリアリティとして、「循環型経済の牽引」、「産業構造の革新」、「生活の質向上」と「社会的責任の遂行」の4つを掲げました。
「循環型経済の牽引」に対しては、私たちエプソンが創立以来培ってきた「省・小・精の技術」という、省エネルギー、小型化かつ精密で高性能化するというハードウェア技術とデジタル技術を用いた商品やサービスを提供し、お客様のもとでの環境負荷低減に貢献していきます。

また、エプソンは、「環境ビジョン2050」で、2050年に「カーボンマイナス」と「地下資源消費ゼロ」を実現することを宣言し、昨年国内拠点の使用電力量の100%再生可能エネルギー化を達成しました。さらに2023年までに、世界に展開しているエプソングループ全拠点の使用電力を100%再生エネルギー化することを目標とし、地球温暖化に対する取り組みを強化していきます。
「産業構造の革新」については、生産工場や印刷工程での労働環境改善に向けたデジタル化や自動化を促進し、工場労働力不足の解消や短納期・少量多品種対応、生産性向上といった市場からのニーズにお応えしながら、地球環境負荷低減にも貢献していきます。また、センシング技術やIT技術を進化させることで、労働環境のさらなる改善や質の高い教育環境を提供していきます。
「生活の質向上」に対しては、センシング技術を使った高性能な振動センサーや健康支援機器の提供により、橋梁の劣化測定やパーソナライズした健康支援などに役立てていきます。また、ウオッチなど、商品そのものによる感性価値の提供をはじめ、感性に訴えるデザインやアートへの展開にプロジェクターや捺染プリンターを活用していただけます。このように多様なライフスタイルに対応した「生活の質向上」を提案していきます。
「社会的責任の遂行」では、私たち企業も市民の一員として、ガバナンスの強化、人権やダイバーシティの尊重を推進し、お客様に提供する商品の材料に対しても責任を負うべくサプライチェーンを強化してまいります。
これら4つのマテリアリティに対して、オフィス・ホームプリンティング、商業・産業プリンティング、マニュファクチャリング、ビジュアル、ライフスタイルの5つの領域でイノベーションを起こし、お客様の期待を超える商品やサービスを提供し、社会課題の解決に貢献してまいります。長期化している新型コロナウイルス感染症、地域紛争、気候変動など私たちの生活への不安要素の解消にはまだ先が見えていません。持続可能な社会、そして物質的、経済的な豊かさだけではない、もっと精神的な豊かさ、文化的な豊かさといった、さまざまな豊かさを含めた「こころ豊かな社会の実現」に貢献してまいります。


セイコーエプソン株式会社
代表取締役社長 CEO
小川 恭範