サステナビリティ

トップメッセージ

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持続可能でこころ豊かな社会の実現に貢献します

今私たちは、世界中で新型コロナウイルスという脅威に直面し、従来の生活様式に制限がかけられる状況が続いています。医療従事者をはじめ、その脅威を乗り越えようとされている皆様方全員に敬意を表します。エプソンにおいても、工場やサプライチェーン企業の操業の停止、国・地域での移動制限、人々の行動変容に伴う市場環境の変化など、企業活動に多大な影響・変化を受けており、これに対応すべく尽力しています。

現在、気候変動や新型コロナウイルスをはじめ、私たちはさまざまな社会課題に直面しています。人類の長年の活動により、自然が回復不可能な状態に近づいている、と国連は警鐘を鳴らしています。その原因は、これまで人々は、より豊かな生活を求めて発展してきましたが、その中心は、モノの豊かさや、経済的な豊かさであり、いわば、自分たちだけが豊かになるという考えだったことにあるのかもしれません。しかし、これからは、自分たちだけなく、世界中が、そして地球全体がより豊かになることこそ必要なことであり、望まれることです。物質的、経済的な豊かさだけでなく、もっと精神的な豊かさ、文化的な豊かさ、そういったさまざまな豊かさを含めた「こころの豊かさ」こそが望まれているのだと思います。そのためには、持続可能な社会であることが大前提となります。今回2021年度のスタートに向け、長期ビジョン「Epson 25」を改定しました。従来のマテリアリティ「循環型経済の牽引」と「産業構造の革新」に「生活の質向上」を加え、中長期重要テーマとして取り組んでまいります。

特に気候変動については、生活や社会の基盤として、グローバルで人々の長期的な脅威となっています。エプソンはマイクロピエゾを用いたインクジェット技術という環境負荷低減に貢献できる独創の技術を持っています。環境配慮や生産性、労働環境の向上に対応した新しい商品やサービスを生み出したいという、私たちと同じ志を持つパートナーとの共創によるイノベーションを起こすことで、この課題に取り組んでまいりたいと思います。また、「環境ビジョン2050」も見直しを行い、昨年2℃シナリオで行いましたTCFD報告について1.5℃シナリオでの検討を進めており、環境活動においてもその取り組みを加速していきたいと思います。2020年、エプソンはCDPの企業調査において「気候変動」と「水セキュリティ」の2分野で、最高評価となる「Aリスト」に選定されました。環境課題にはこの他にもエネルギー削減や資源枯渇などの課題があり、これらの課題に対しても引き続き取り組んでいきます。

また、環境以外にもSDGsが示すようなさまざまな社会課題が存在します。エプソンは、2004年に、人権、労働、環境、腐敗防止に関わる10原則を定めた国連グローバル・コンパクトに参加し、2018年にSDGsへの貢献をコミットメントしています。また、2019年にはグローバルサプライチェーンのCSRを推進する、レスポンシブル・ビジネス・アライアンス(RBA)に加盟し、サプライチェーン全体におけるサステナビリティを推進しています。エプソンの複数の生産会社でRBA監査のプラチナ認証を取得できたのも、取り組みの結果と受け止めています。さらに取り組みを加速すべく、自社だけではなくお客様、パートナーの皆様と共に、「持続可能でこころ豊かな社会の実現」に貢献してまいります。

セイコーエプソン株式会社
代表取締役社長 CEO
小川 恭範