サステナビリティ

汚染防止・化学物質管理

環境リスクマネジメント

事業活動によって環境を汚染した場合、周辺住民の皆様や国・地域に多大な損失や悪影響を及ぼしかねません。エプソンは、環境汚染防止に関するグループ統一基準を定め、環境リスクマネジメントの考え方や法令遵守を徹底しています。各推進組織ではISO14001を活用し、基準値の逸脱、環境に関する苦情や事故につながるリスクを洗い出し、評価しています。その結果に基づき対策を講じ、継続的なリスク低減に努めています。

2020年度は以下の法基準値超過および行政処分がありましたが、速やかな行政報告および設備改善などにより対応を完了しています。いずれも環境に重大な影響を与えるものではありませんでした。なお、苦情・事故の発生はありませんでした。

種別 内容
法基準値超過 ばい煙発生施設でNOx排出基準超過
行政処分 許可を受けていない場所で廃棄物を保管(罰金145,000元)

環境デューデリジェンス

企業や土地の新たな取得(M&A)にあたって、デューデリジェンスの一つとして環境側面を考慮した調査を行っています。生産拠点のみならず、すべての新規契約を対象とし、土壌・地下水汚染や有害廃棄物などの問題の有無を事前に把握しています。

土壌・地下水浄化活動

地下水の塩素系有機溶剤対策として、本社事業所をはじめとする各事業所でバリア対策および揚水浄化を継続的に実施しています。地下水トリクロロエチレン濃度推移については、環境基準クリアに向け長期的な管理範囲内で推移しています。

事業所別地下水データと浄化対策

地下水トリクロロエチレン濃度推移(各事業所における最高濃度井戸の年度平均値)

事業所 単位 2018年度 2019年度 2020年度 浄化対策
本社 mg/L 6.2 18 11 バリア対策、揚水浄化、モニタリング
塩尻 mg/L 0.17 0.12 0.10 バリア対策、揚水浄化、モニタリング
富士見 mg/L 0.013 0.008 0.013 バリア対策、揚水浄化、モニタリング
諏訪南 mg/L 0.048 0.049 0.038 バリア対策、揚水浄化、モニタリング


参考:トリクロロエチレン基準値
 環境基本法 地下水環境基準  :0.01 mg/L以下
 水質汚濁防止法 地下水浄化基準:0.01 mg/L以下
 土壌汚染対策法 地下水基準  :0.01 mg/L以下

排水管理

当社の千歳事業所は国指定鳥獣保護区やラムサール条約湿地などに指定・登録されている「ウトナイ湖」の上流に位置しています。

製造工程で使用した廃水は、無害化処理後に下水道へ排出しています。また薬液などの漏えいによる敷地外への流出を防ぐため、敷地内に降雨した雨水を事業所内の調整池にてpH、油分監視後、美々川を経由し千歳湖・ウトナイ湖へ流入しています。薬品保管、廃棄物置き場や廃水処理設備は全て屋内に設置し、敷地外への漏えい事故を起こさないようにしています。

廃棄物管理

エプソンの社内規程により、排出物は発生国内で処理することが定められており、現在バーゼル条約に定められている有害廃棄物および他の廃棄物を直接輸出入していません。
ただし、蛍光ランプなどの処理が困難な該当国・地域に関しては、バーゼル条約の条件を満たしている協力会社へ委託しています。

PCB廃棄物保管状況

国内エプソングループにおけるPCB廃棄物の状況については以下のとおりです。
なお、現在保管中のPCB廃棄物については法定期限内に処理を完了させる予定です。

分類 状況
受変電設備など 既に処理完了
上記以外の電気工作物 機械装置類について調査中(含有が確認され次第随時処分実施)
蛍光灯安定器 処理待ち2台、他は処理完了

アスベストへの対応

国内のエプソングループが所有する全ての建物について2019年度までに調査を行いました。確認されたレベル1、レベル2については囲い込み・封じ込め工法、および必要に応じて除去工事を実施し、従業員および関係者の暴露防止に努めています。また、囲い込み・封じ込め部を含め、屋内にアスベスト含有建材が使用されているエリアについては定期的に気中測定を行い、安全を確認しています。

関連情報