エプソンの環境活動

生物多様性の保全

生物多様性の保全

私たちは、生物多様性とのかかわりの中でさまざまな恩恵を受けるとともに影響も与えています。エプソンは健全な生物多様性を保つことが事業活動や社員の生活を維持する上で重要だと考えています。

基本的には「事業を通して生物多様性の保全を行う」「生物多様性に対する社員の意識を高める」、この2つがエプソンの考え方です。


私たちは生物多様性に影響を与える5つの要因に対し、気候変動対策、資源循環・省資源、汚染防止・化学物質管理の「環境負荷低減活動」により、それら影響要因の低減化を着実に進めていきます。

影響要因 エプソンとの関係性 活動テーマ 主な取り組み
気候変動 温室効果ガスの排出 気候変動対策 商品の省エネ設計
生産・輸送対策
土地利用 地下資源採掘に伴う土地改変 資源循環
省資源
商品の省資源・リサイクル
投入資源削減
廃棄物再資源化
外来種 原材料や部品などの輸送に伴う移入
過剰消費 森林資源の消費
汚染 管理不徹底による環境中への化学物質放出 汚染防止・化学物質管理 製品含有・製造時使用の削減


野生生物の保護活動を実施(台湾)

台湾北部の有名な茶葉栽培地である坪林地区は、翡翠ダムの水源保護区にあり、この渓谷には台湾固有の鳥である台湾藍鵲(ヤマムスメ)が生息しています。近年、茶葉の大量生産に伴い使用される化学農薬によって土地や水が汚染され、野生動物が生存できなくなりました。絶滅寸前*1の台湾藍鵲を守るため、一部の坪林の茶農家はここ数年有機栽培に力を入れています。しかし、有機栽培は農薬が一切使えない上、全て手作業で摘み取る必要があり、生産量も半分近くに減りました。現在、坪林で有機栽培を行う茶園はわずか10%です。

Epson Taiwan Technology & Trading Ltd.(ETT/台湾)は、翡翠流域の野生生物を守るために、いくつかの大手企業と共に2017年からスポンサー企業として活動を開始し、ETT社員とその家族が年3回、合計70人が茶娘衣装に身を包みお茶摘み作業をしました。有機栽培の茶畑にはあちこちで蝶や昆虫たちが見られ、途中で数羽の台湾藍鵲を見つけると、参加者は皆大興奮でした。
ETTは3カ年にわたり、社員の環境意識の向上を図りながら、生態系の保全と持続可能な有機茶生産を支援していきます。

*1 IUCN レッドリストLeast Concern(version 3.1)に登録されています。

保護地域における活動(英国)

Epson Telford Ltd.(ETL/英国)は、欧州市場向けのインクカートリッジや、捺染用インクを製造する重要な生産拠点であり、エプソングループで初めてISO14001の認証を取得し、廃棄物の再資源化活動や省エネルギー活動など、環境保全活動に積極的に取り組んでいます。55エーカー(約22万平方メートル、東京ドーム約4.7個分)の広大な工場敷地内には、多くのウサギが生息するなど、自然の生態系が残されています。

敷地内には保護対象生物の生息地が存在するため、産業活動による環境への影響を極小化することのみならず、生息環境の保護を目指し、次のような活動を継続しています。

  • 敷地の約1/3を自然保護管理エリアに設定
    • 英国で希少種に指定されているクシイモリやワレモコウ*1の生育地を保護する特別エリアを設定
    • 社用車の排出ガス量に見合った植樹活動
    • 地域の生物多様性を改善し、蜂の種を保護するため、敷地内に蜂の巣箱を設置


そのほかにも、敷地内には以下の動物が生息しています。

猛禽類:ノスリ、チョウゲンボウ、フクロウ
鳥類:ヤマウズラ、ジョウビタキ、キアオジ、ヨーロッパアオゲラ
その他:キツネ など

*1 ともに国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト(Least Concern: LC)にも登録されています。

敷地内に設置された蜂の巣箱

特別エリアにある池