青少年教育・育成活動

青少年1万人を対象とした教育プログラム「New Horizons」(欧州)

Epson Europe B.V.は、2019年に欧州、中東、アフリカ地域の青少年1万人を対象とした教育プログラム「New Horizons」を立ち上げました。この活動は、若者の創造力を引き出し、持続可能な社会への理解を高めることを目的とし、エプソンが長年蓄積してきた技術とノウハウを活かしています。
2020年度は新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響を受け、当初の実施計画を変更する必要がありオンラインでの活動が主となりましたが、ドイツ、イタリア、イギリス、スペインにおいて、当社のサステナビリティ担当マネージャーより持続可能な社会に関する教育を展開、中学生・高校生・大学生 計4,684名に対しプレゼンテーションを行いました。またイタリアにおいては、480名の教師と持続可能な社会についてディスカッションを行いました。経営と企業の責任について考える機会を提供すると同時に、若い世代の考える環境問題や自らの役割について、また彼らの企業への期待を知る絶好の機会になりました。

デジタル捺染による服飾専門学生への支援

アパレル業界では、製品の売れ残りによる廃棄ロス、染色工程での水の大量使用などが問題となっています。デジタル捺染は、環境負荷低減、短納期対応、多品種少量生産、労働環境改善などの課題に対し、サステナブルな捺染プロセスを提供できます。
2020年度、将来のファッション業界を担い、アパレル業界が抱える社会課題に関心がある文化服装学院(東京都)の学生にデジタル捺染を知ってもらい、その価値を体感してもらうため、デジタル捺染による卒業作品の制作支援を行いました。学生の皆さんは、デジタル捺染で実現できるデザインの再現性と水使用の極小化などの環境性能を体感しながら、卒業作品を仕上げました。周りの先生や学生の皆さんからも、「まるで写真のようだ」と、とても満足していただけました。単にプリント体験だけではなく、学生にデジタル捺染を理解していただき、その特長を生かした制作をしていただけたことも、今後の衣服デザインの新たな形を生み出す一歩になりました。

エプソンのテキスタイル・ソリューションセンター「TSCアジア」で自分たちの作品を熱心に見つめる学生たち

時計組立教室の開催(日本)

当社の歴史は、大和工業という時計工場から始まりました。長年培ってきた時計製造に関わる世界トップクラスの技術と、それを扱う匠(人財)を有しています。
地域のイベントや小・中学生を対象にした時計の組立教室を通して、ものづくりの楽しさや面白さを体験していただいています。2020年9月、松本市明善中学校で行った講座では、生徒たちは細かな部品を小さなケース内に組み込んでいく根気のいる作業に集中して取り組み、「時計には苦労が詰まっていることがわかった。作った時計を大切にしたい。」と達成感を味わうとともに、地域産業への理解を深めていました。

子どもたちへの教育支援(インド)

Epson India Pvt. Ltd.(EPIL)は、未来を担う子どもたちへの教育が重要であると考え、恵まれない子どもたちに焦点を当てた支援活動を行っています。過去数年にわたり、EPILが所在するインド南西部のカルナータカ州と西部のマハーラーシュトラ州を重点的に、恵まれない子どもたちが通う公立学校へ書籍やノート、リュックサックなどを配布する活動をしており、その配布先の学校数は年々増えています。子どもたちからは、「学校で使う本やノートをもらい、勉強の役に立っています」と喜びの声をいただきました。
また、2019年度は、インドの識字率向上プロジェクトに協力し、教室にパソコンやプロジェクターを提供・設置する活動を支援しました。効果的な教育支援ツールとして活用いただくことで、教育の質を高めることにつながり、子どもたちの学習意欲向上に役立てていただいています。現場の先生方からは、「エプソンには子どもたちの教育支援をしていただき、子どもの生活にも影響を及ぼす重要な役割を果たしてもらっています」との言葉をいただきました。
2020年度は、コロナ禍により直接学校訪問はかないませんでしたが、公立・私立277校(生徒数17,223名)に、学習に必要な文具類を送り届けました。

公益財団法人 エプソン国際奨学財団 (日本) 

公益財団法人エプソン国際奨学財団は、海外から日本の大学へ、また日本から海外の大学へ留学する優秀な学生に対して奨学金助成を行っています。1997年の財団設立以来、支援した留学生の数は273名にのぼります。2020年度はコロナ禍により対面での交流行事が制限されましたが、2021年2月にはオンラインで同窓会入会式を実施しました。
また財団ではこの他に、工学系の若手研究者への国際交流・研究プログラムへの参加費などの助成事業も行っています。

エプソン情報科学専門学校 (日本)

当社は、高度情報化社会の到来を受け、地域社会に信頼され広く社会に貢献できる技術者を育成することを目的として、1989年に「エプソン情報科学専門学校」を開校しました。2021年3月現在、卒業生は2,830人となりました。
講師陣の多くは、当社を含め企業の最前線で活躍してきた技術者・開発者で構成されています。講義・演習は、「実務に活かせる確かな技術」を身につけられるように展開されており、その結果、開学以来30年連続して就職内定率95%以上を維持しています。また、2021年3月卒業生は就職内定率100%を達成しました。
学科は情報システム科、情報電子機械科、情報ビジネス科の3学科で構成されており、文部科学省「専門士」称号付与認定校となっています。さらに、同じく文部科学省より全学科において「職業実践専門課程*1」の認定を受けています。また、当社に正社員として推薦で入社することができる「エプソン特進クラス」を設置しています。
2020年2月には、ディジタル技術検定*2において、全国の学校や企業の中でトップの成績を収め「文部科学大臣賞」を受賞しました。団体賞受賞は全国で本校を含め2団体のみとなっており、学生たちの努力が全国的に評価されました。
*1 企業などとの密接な連携により、最新の実務の知識などを身につけられるよう教育課程を編成し、より実践的な職業教育の質の確保に組織的に取り組む専門課程を文部科学大臣が認定するものです。
*2 情報通信技術や自動制御理論はもとより、設計、運用実務能力まで幅広い知識が求められる検定です。