社会貢献
PT. Indonesia Epson Industry(IEI)は、ジャカルタ首都圏東部に位置するチカラン地域における日本人学校の設立を支援しました。
チカラン地域周辺の工業団地には多くの日系企業が進出していますが、日本人学校は、ジャカルタ西部のジャカルタ日本人学校(JJS)しかありませんでした。帯同家族を持つ日系企業の赴任者の多くは、チカラン地域より日本人学校に近いジャカルタ中心部に住まざるを得ず、幹線高速道路の渋滞が激しく、長時間通勤をするか、帯同をあきらめて別居を余儀なくされていました。そこで日系企業を中心とした日系コミュニティーにより、2017年にIEI社長の阿部栄一が委員長を務める日本人学校設立準備委員会が設置され、開校に向けた準備をしてきました。
チカラン日本人学校(CJS)は、2019年4月に異例の短期間で開校し、11月、石井正文駐インドネシア日本大使をお招きし、学校設立関係者、教職員、在校児童・生徒、保護者が一堂に会した開校記念式典が行われ、チカラン地域に日本人児童・生徒が通える学校が開設されたことの喜びを改めて分かち合いました。IEI社長の阿部は開校後も2020年3月までJJS維持会副理事長(CJS担当)を担い、4月からはCJS運営委員として支援しています。
チカラン日本人学校
開校記念式典に出席した石井大使(左から3人目)と
IEI阿部社長(右から1人目)
2019年10月の台風第19号により、大規模な水害に見舞われました。11月、当社は2回に分けて長野県千曲川決壊地区で、労使共催による災害ボランティアの活動を実施し、計113人の社員が参加しました。被災者の要請に応じ、数人ずつのグループに分かれ、各家屋の泥出し、家財の洗浄など、被災家屋内外の復旧作業に当たりました。またりんご園では、樹木を守り来季の収穫につなげるため、根元に重く堆積した粘土状の泥をかき出しました。
当社は、地域社会の活性化支援のために、本社事業所を置く長野県諏訪市で開催される諏訪湖祭湖上花火大会に1956年から協賛しています。湖上ならではの水上スターマインや全長2kmものナイヤガラ、周りの山々に響き渡る迫力ある花火の音など、圧倒的なスケールで花火の醍醐味を味わうことができます。毎回打ち上げ数約4万発、集客数約50万人と、全国屈指の花火大会は、諏訪地方の代表する夏の風物詩の一つです。
Epson Deutschland GmbH(EDG)は、2008年度より「190日社会奉仕活動」に取り組んでいます。これは、当時EDGの190人の社員全員がそれぞれ自分の都合の良い日に1日有給休暇を取り、EDGが所在するメアブッシュ市周辺の社会福祉施設や教育施設などのために社会奉仕を行ったことが、この活動の始まりです。2017年度から、EDGの社員が290人に増えたことから、「290日社会奉仕活動」へと名称を変えました。
2020年度はコロナ禍により、これまでの活動が困難となりましたが、困っている子どもたちへ家庭学習用ノートパソコンを寄贈したり、老人ホームにおけるマガジン誌の作成と発行をサポートしたりするなど、新たな形での社会奉仕を実施しました。
Epson Taiwan Technology & Trading Ltd.(ETT)は、2009年から台湾各地の小学校で映画鑑賞会を開催しています。この映画鑑賞会は、当社のプロジェクターで地域の子どもたちに映画を楽しんでいただくことを目的としており、ETTはプロジェクターと会場で投影される映画ソフトを提供しています。2020年度は77校で235回の上映を行いました。都市部に限らず、地方の子どもたちにも、映画鑑賞の楽しさを届けることができました。
新型コロナウイルス感染症(略称:COVID-19)が世界で拡大し、予断を許さない状況が続いています。エプソンの取り組みが、治療に尽力される医療関係者をはじめ、皆様の安全・安心に少しでも貢献できますことを願っています。
(活動は地域名のアルファベット順に並んでいます)