決算説明資料

2011年3月期(2010年度)通期決算説明会 質疑応答要約

  • Q1東日本大震災による影響はどれぐらいか。
  • A2010年度は、短信に記載したとおり特別損失を約47億円計上している。売上高、営業利益にも多少の影響はあるが、個別の数字としてはとらえていない。
    2011年度については、現時点において把握、計算できるものとして、売上高320億円のマイナス、営業利益130億円のマイナス影響を認識して予想に織り込んでいる。130億円の大部分は、東北エリアに生産拠点があり電力使用量抑制への対応などが必要な水晶、半導体事業が占める。
  • Q2ここ数年、売上高が伸びていないのではないか。
  • A2010年度は、前年度に比べ600億円規模の円高による為替影響があった。また、電子デバイスにおいて中期的に進めてきた構造改革、特に中・小型ディスプレイ事業の終結などに伴い減収となっているものであり、実質的には成長分野において売上高は伸びてきている。2011年度予想も増収を前提にした計画となっており、2015年度に向けた成長軌道を歩んでいけるように進めていく。
  • Q3今後、収益性をどのように改善していくのか。
  • Aエプソンの成長領域、たとえばエマージングにおける、SIDM、POS、ビジネス向けインクジェットプリンターの数量成長とともに、生産性の改善、変動費の削減などを進めていく。
  • Q4部品調達など、震災による影響はでていないのか。
  • Aインクジェットプリンターについては、2011年度も市場成長以上の数量増加を目指していたが、特定部品の調達が震災の影響を受けたため、生産に制約があることから、前年に比べ微増程度を見込んでいる。
    それ以外の製品については、影響は受けるものの現時点においては対応が可能と見込まれ、大きな影響はない見通し。
  • Q52010年度の、インクジェットプリンター市場の動向とエプソンの取り組みについて教えて欲しい。
  • A2010年度は、想定したほど市場環境が回復しなかったため、数量は当初考えていた水準までは届かなかった。競合他社が地域によっては値下げを行ってきた中、当社は前年に対して大きく価格を下げることなく販売数量を伸ばすことができた。特に、エマージング市場向けの大容量インクタンクを搭載した商品や、欧米向けにはSOHO・ビジネス向け商品を投入するなど、ラインナップを強化することができた。
  • Q6インクジェットプリンターで今後期待している分野は。
  • Aラージフォーマットプリンターについては、従来の高画質な商品に加え、サイネージなどの分野にも展開していく。2010年度後半に販売を開始したインクジェットミニラボも成功裏に推移しており、通年をとおして寄与していく。ラベルプリンターも2010年度に販売を開始した。時間をかけながら今年度も確実な市場投入を行っていく。
    また、エマージング市場向けの大容量インクタンクを搭載した商品も、良い評価をいただいており成功している。2011年度は、中国を初めとしたエマージング市場にも投入し、積極的に販売していく。また、ビジネス向け商品も、今年度はさらに商品ラインナップを強化することを計画している。
  • Q7ビジネスシステム(SIDM、POS)の市場を中期的にはどのように見ているのか。
  • A中国における徴税需要は、今後は沿岸部から内陸部に進んでいく。また、ブラジルや東南アジア諸国、アフリカなどでも徴税需要の伸びが期待される。こうした地域においては、耐久性があり、ランニングコストの安いSIDMが、徴税システムに組み込まれている。エプソンは、これらの地域で既に販売拠点を築いており、SIDMにおいては高いシェアを持っているので、今後の徴税需要の拡大に対応できると考えている。
    POS関連製品も、徴税システムがエマージング市場で広く普及、拡大していく中で、市場そのものの成熟化にともない、様々な需要が拡大していくものと考えている。
  • Q8半導体はどのような稼動状況か。
  • A半導体を生産している酒田事業所は、先週から前工程の生産を再開している状況。今後は電力使用量抑制に対応して、自家発電設備を新たに準備するなど生産に支障のない対応をとる。稼働率は、前工程は立ち上がったばかりであるが、1ヶ月後くらいには元の状態に戻す計画である。