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技術情報

"究極"の液晶パネル「ULTIMICRON」

大画面スクリーンに会議資料などの文字データや、写真、映像などを映すプロジェクター。ビジネスシーンではもはやプレゼンテーションツールとして欠かせないものになり、家庭では映画鑑賞、学校では授業、店舗では商品紹介に使われるなど、その用途は大きく広がっている。この成長著しいプロジェクター市場において、プロジェクターメーカーであるエプソンは、実に10年にわたり世界シェアNo.1を堅持している。
エプソンのプロジェクターが、このように長期間、お客様からの支持を獲得できている理由の一つは、プロジェクターの基幹部品となる、高温ポリシリコンTFT液晶パネル(以下HTPS)を自社生産していることだ。他メーカーへの販売も合わせ累計7,000万枚以上を出荷するなど、HTPSの膨大な技術やノウハウを蓄積している。

HTPSの例
HTPSの例

エプソンはこの強みであるHTPSを、さまざまな新しい分野に応用し、独自の価値を提供できるビジネスとして展開している。その代表例は、デジタル一眼カメラのファインダーであろう。
被写体がどのように写るのかを確認するために重要なファインダーは、これまでは内蔵ミラーで光を反射させ被写体を表示する光学式が主流であった。しかし、光学式はミラーやプリズム部品を内蔵しなければならないためカメラの小型・軽量化が難しくなる。また構造上、動画撮影時には、撮影している映像がファインダーでは見られないという課題がある。これらの光学式の課題を解決できる方式として、撮像素子から得た情報を電子的に投影する電子ビューファインダー(Electronic View Finder、以下EVF)があったが、これまでのものは解像度が低いため、正確なピント合わせをするには適さないとされ、デジタル一眼カメラへの採用はあまり進んでいなかった。

電子ビューファインダー
電子ビューファインダー
光学式ファインダー
光学式ファインダー

そこでエプソンは、業界では難しいとされていた高解像度で小型・軽量のEVFを実現するため、高精細な映像を映し出せるプロジェクター向けHTPSをベースに、EVF用液晶パネルの開発を進めた。新たに開発した高解像度・小型のHTPSに、得意とする超微細化技術を用いて、1画素ごとに、わずか4×12µm(1µm=1/1000mm)のカラーフィルターを赤・緑・青のストライプ状に配列することで、1円玉よりも小さい表示部に、1,677万もの豊かな色数と粒状感のない精細な画像を表示できる画期的なEVF用液晶パネルの量産を実現した。

1画素構成図
ULTIMICRONの大きさ比較

この液晶パネルは、究極を意味するUltimateと微細を意味するMicronを合わせ「ULTIMICRON(アルティミクロン)」と名付けられた。各社の中・高級デジタル一眼カメラや放送用・業務用カムコーダーに採用され、高精細画像の表示と小型・軽量を両立させたEVF向け液晶パネルとして、画質に厳しいハイアマチュアをはじめとしたエンドユーザーから高い評価を受けている。

さらに「ULTIMICRON」は、小さな1枚の液晶パネルで美しい映像を表示できるという特長を生かし、未来を感じさせるような革新的な商品にも搭載されている。2011年11月にエプソンが発売した、シースルーモバイルビューワーMOVERIO「BT-100」だ。これは、メガネのように装着することで、いつでもどこでも、大画面で映像、音楽、ウェブコンテンツを楽しむことができるというもの。「ULTIMICRON」を搭載したからこそ、小型・軽量で、明るく高精細な映像表示ができるモバイル機器として商品化できたといえるだろう。

ULTIMICRONで広がる可能性

「ULTIMICRON」の詳細情報はこちらをご覧ください。

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