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日本カメラ2016年04月号

2016年4月にエプサイトギャラリーで写真展『楽園の跡 軍艦島』の開催をひかえる三好和義さんにSC-PX3Vでのプリントや用紙選び、さらには写真展へ向けての話をうかがった。

プロ写真家も納得。
多彩な表現力を持つ、Epson UltraChrome K3インク

写真といえば光沢紙という固定概念があるためか、作品出力に他のプリント用紙を試すのは意外に勇気がいるものだ。しかし、世の中には純正・他社製を問わず様々なアート紙が存在しているのが事実。「紙を変えると写真が変わる」という話も聞くが実際のところはどうなのだろう? 写真家の三好和義さんに話を聞いた。
「何を表現するかで色々な紙をテストして決めています。例えば室生寺の写真展(銀座・和光)では古美術品のディテールを表現するために、また、富士山の写真展(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)でも霧や雲の柔らかな質感を表現するために『阿波和紙』を使いました。逆に、コントラストの効いた水の質感などを表現したい場合には純正の『ベルベットファインアートペーパー』や、南国の光を強調するために純正の『写真用紙クリスピア〈高光沢〉』を使うこともあります。あくまで、作品ごとのニュアンス、深み、微妙なディテールなどを表現するために沢山の選択肢から最適な紙を選んでいます」やはりプロの写真家は表現にあわせて用紙を使い分けているようだ。しかし、全く異なるテクスチャーの紙に変えてしまっても、自分で上手くプリントできるものなのだろうか?「僕は長年エプソンのプロセレクション プリンターを使っていますが、黒の締まりや微妙な階調の表現など、プリンター自体の性能がここ数年で格段に高くなっています。用紙もカメラも表現の質が高くなっているので、出力環境をしっかり整えれば好みの用紙に思った通りの表現をしてくれます。結果には大変満足しています」

光沢からマットまで、作品づくりに応じて使い分けるエプソンの純正紙

コントラストのハッキリした水の質感を表現するために純正の「ベルベットファインアートペーパー」を選択。色乗りのよいマット系の用紙なので作品には独特の深みがある。南国の日差しなどを表現する場合には、写真用紙クリスピア〈高光沢〉を使用する。

「富士山」
エプソンベルベットファインアートペーパーA3ノビに出力

写真用紙クリスピアとベルベットファインアートペーパー

エプソンのプロセレクションシリーズなら、他社製用紙とも相性がいい

三好さんは表現に合わせて各タイプの和紙を使い分けているという。写真は古美術品の質感を表現するよう手漉き和紙「びざん」を使用して展示した銀座・和光での写真展「室生寺」の様子。

【アワガミファクトリー】
アワガミ インクジェットペーパー 楮(厚口)白

霧が立ち込めた柔らかさを表現するために阿波和紙の「楮」を選択。純正にはない和紙ベースの用紙であるが、滲んだり霞んだりすることなく和紙らしい風合いを保ちながらも美しく適切な階調が再現されている。

「日本の世界遺産」
アワガミ インクジェットペーパー 楮A3ノビに出力

三好和義さんオススメの、他社製インクジェット用紙

【ハーネミューレ】
フォトラグ

フォトラグ

プロセレクションは、なぜ他社製インクジェット用紙とも相性がいいのか?

  • Epson UltraChrome K3インクにより、光沢紙では黒の濃度がさらに向上。
  • 新マットブラックの採用により従来のK3インクよりも用紙表面での定着性が向上。
  • 純正だけでなく幅広い用紙で重厚な黒の再現が可能となり表現の自由度が広がった。

奥が深いモノクロ作品も、ファインアートのような仕上がりに

2016年4月にエプサイトギャラリーで開催予定の写真展「楽園の跡 軍艦島」は、すべてモノクロで作品制作される。プリント用紙にはイルフォードの『ギャラリープレステージゴールドファイバーシルク』を使用されるという。
「昔からイルフォードのバライタ印画紙を愛用してきたという経緯があります。『ゴールドファイバーシルク』はインクジェット用紙ですけど、本物のバライタ紙をベースにしているので、慣れ親しんだ僕にとって安心感が高いんです。キチンとプリントして額装すればファインアートプリントとして成立します」美しいカラーの風景写真で知られる三好さんだが、銀塩モノクロプリントに対してもご自身で長い経験をもっており、その造詣は大変に深い。「僕の場合はフォトショップの『白黒』にあるカラーフィルターで特定の色の明るさを調整して作品に仕上げます。
例えば、ただカラー情報を破棄しただけのモノクロ画像ではベタッと沈んでしまう樹々の緑も、イエローを調整することで緑の明るさを鮮明に浮き上がらせることができます。カラーではなくモノクロだからこそ、際立たせたいディテールを調整して望んだ表現を完全に作り出す必要があるのです」色という情報がないモノクロ写真だからこそ、その世界だけが可能とする奥の深い表現がある。カラーでもモノクロでも、写真表現とその手段を知り尽くした三好さんだからこその言葉だ。
「 Epson UltraChrome K3インク搭載プリンターなら銀塩を凌ぐモノクロならではの黒の締まり、質感表現も可能になってきました。プリントの保存性も向上しており、そうした技術進歩が、デジタルでモノクロ作品を作ってみようと考えた理由の一つです」モノクロプリントは実に奥が深く面白い。そうした奥の深い作品制作を可能とした要因のひとつが進化したエプソンプリンターであるというわけだ。

「モノクロプリントの黒の締まりや階調表現は、銀塩バライタ印画紙を凌ぐ」

的確な階調性を引き出す三好さんのモノクロ制作テクニック

ただモノクロに変換するだけではない。モノクロフィルム撮影時のフィルターワークのようにフォトショップの「白黒」で特定の色の明暗を微調整し、モノクロならではの質感描写を引き出す。

モノクロ制作テクニック

「熊野古道」:イルフォード・ゴールドファイバーシルクA3ノビに出力
元画像では風景に沈み込んだ木々の緑や石段が、適切なモノクロ化によって印象的に浮かび上がっている。Epson UltraChrome K3インク搭載プリンターとの組み合わせで銀塩を凌ぐモノクロ表現も可能だという。

「熊野古道」元画像カラーデータ

「熊野古道」元画像カラーデータ

モノクロプリントに使用している、イルフォードのバライタベース紙

イルフォード ギャラリー

三好氏が長年愛用した印画紙と同じバライタベースの用紙を使用する。本物のバライタ紙なのでテクスチャーや臭いも本物のそれ。本格的なモノクロプリントには最適な用紙といえる。

【イルフォード】
イルフォード ギャラリー プレステージゴールドファイバーシルク

モノクロ作品づくりをもっと気軽に楽しみたいなら…

Colorio V-edition EP-10VA

Colorio EP-10VA インクカラー

コンパクトなサイズで、日常使いから作品作りまで幅広く対応するEP-10VA。新6色の低コストインク搭載で、A3の作品づくりも、日々のスナップ写真も、インクコストを気にせずに楽しめる。

ベースペーパー

パソコンなしで編集可能な「作品印刷機能」は、モノクロ作品の制作にも便利だ。プリントで直接色味を確認できる色補正一覧印刷で、明るさ、コントラスト、色調を段階的に確認し、微調整できる。

Proselection Colorio V-edition
Epson UltraChromeK3
(顔料)インク搭載
高光沢8色(顔料)
インク搭載
Epson ClearChromeK2
(新6色染料)インク搭載
SC-PX3V SC-PX5VII SC-PX7VII EP-10VA
最高解像度 2880dpi×1440dpi 5760dpi×1440dpi 5760dpi×1440dpi 5760dpi×1440dpi
インク 顔料8色(新K3インク) 顔料8色(新K3インク) 顔料8色 染料6 色(K2インク)
最大対応用紙 A2ノビ(17インチ幅)、
ロール紙対応○
A3ノビ、ロール紙対応○ A3ノビ、ロール紙対応○ A3、ロール紙対応×
大きさ(収納時) 684×376×250ミリ 616×369×228ミリ 622×324×219ミリ 479×395×168ミリ

東海大学文学部広報学科卒業。同年、株式会社「楽園」設立。13 歳の時に沖縄を訪ねて以来、タヒチ、モルディブ、サハラ、ヒマラヤ、南極など世界各地で「楽園」をテーマに撮影を続けている。高校生の時、銀座ニコンサロンで個展を開いて以来、多数の写真展を開催。27歳の時、写真集『RAKUEN』で木村伊兵衛賞を受賞。最近は故郷吉野川を始め、富士山、屋久島など国内での撮影にも力を入れている。作品はニューヨーク・ジョージ・イーストマンハウス国際写真博物館に永久保存されている。写真集・著作多数出版。

状況写真・文=曽根原 昇