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アサヒカメラ2015年12月号

エプソンプリンターレビュー 第2回

写真家・山岸伸がプロセレクションSC-PX5VIIの写真表現力に迫る

エプソンがつくり上げた8色顔料インク搭載のフラッグシップ機プロセレクション「SC-PX5VII」。その実力は写真家の鋭い目にどう映ったのだろうか。山岸伸氏が自身の作品をプリントし、写真表現力を確かめた。

肌の持つ質感を忠実に再現プリンターの進化に驚いた

さらに大きく進化した「Epson UltraChrome K3インク」を搭載し、黒の深度が向上した「SC-PX5VII」。同社従来機に比べてより精緻で立体的になった表現力が冴えわたる。
プリントしたモノクロ作品を手に、山岸伸氏は大きくうなずいた。「これはもう、カンペキと言ってもよいのでは。とくに暗めの影もつぶれることなく再現していて、やわらかな肌の質感が浮き上がるように、忠実にプリントされています。顔を近づけて細かく見ていっても、グラーションの境がまったく気になることはありません」(山岸氏) プロセレクションの歴代フラッグシップ機は、ライトグレー、グレー、ブラック(フォトまたはマット)という3種類のブラックインク(K3)により、モノクロ写真の持つ表現力を追求してきた。「SC-PX5VII」はこれに磨きをかけ、暗部側のダイナミックレンジをさらに拡大した。
「ふだん、あまりモノクロは撮らないけど、こうして紙にプリントしてみると、カラーでは表現しきれない、モノクロ写真ならではの奥深さが忠実に再現できていますね。
色を抜くことによって際立ってくる、人の肌の質感がきちんと伝わってきます」(山岸氏) 

山岸氏が選んだ差がわかる一枚[モノクロ]

昭和のたたずまいを感じるシーンはセットで再現されたもの。カラーで撮影するとどうしても細部に「粗」が出てしまうというカットも、モノクロならではの深い味わいが生まれる

深みを増した黒は、カラー作品の色鮮やかな表現力もしっかりと支えてくれる。山岸氏はトレイに流れ出てきた用紙を手に取ると、明るいライトのもと鋭い視線で作品をじっと見つめる。次の瞬間、その顔がおだやかな笑顔に変わった。「たいしたものだよね。ものすごくきれいに色が冴えているでしょう。肌の持つ質感がきちんと再現できるほど、プリンターが進化したのは驚きです」(山岸氏) 同機のプリンターとしての表現力は、写真家を納得させるクオリティーに達していることがよくわかる。
「プリントすると、PCのモニターで見るのとはまったく違う写真本来の持つ世界感が広がります。写真展に出す作品を選ぶときも、最終選考に近づいた段階では、やっぱりプリントして確認します。これはプリントしてすぐに、きちんとインクが定着して、本来の色が確かめられるのがいいですね。
染料インクのプリンターでは昔のインスタントカメラのように、しばらく時間がたたないと色が落ち着かないこともありますが、スピード感がアップします。大きくプリントできると、それまで気付かなかった細部もしっかりチェックできます」(山岸氏)「SC-PX5VII」はファインアート紙などさまざまなメーカーの用紙も使いやすいように設計されているのも大きな特長だ。
「画面の中だけで写真を楽しむのはもったいないこと。プリントすることで写真本来の持つ魅力がもっと引き出され、より深く作品が見えてきます。このプリンターは、そうした楽しみ方に気付かせてくれるでしょう」(山岸氏)

山岸氏が選んだ差がわかる一枚[カラー]

力強い日差しと開放感のある独特の雰囲気が伝わってくる、海外を思わせるカット。撮影地は長野県の施設だ。空をやや強めに明るく補正し、からりとした晴天にすると、ボディの赤が一層映えてきた。

より快適なプリントを実現してくれる Epson Print Layoutとは??

写真家・山岸伸さんにプロセレクションSC-PX5VIIの色表現力の高さやその魅力を前ページで語ってもらった。ハードの凄さもさることながらソフト面の充実もエプソンプリンターの強みでもある。ここではエプソンのプラグインソフト「Epson Print Layout」を取り上げてみた。

現像ソフトとの連携で簡単に最適なプリントが可能

高度な色再現力でプロやハイアマチュアを納得させるSC-PX5VIIだが、その性能を活かしきるプリント設定は、思った以上に複雑だ。モニター上で満足のいく色補正をしてもプリントしてみたら、思った色と異なると感じたことのあるユーザーもいるのではないだろうか。結果、何度もプリントをしながら調整をすることになってしまう。

その問題を解決してくれるのが「Epson Print Layout」。AdobePhotoshopやLightroom、NikonViewNX-iで使用できるプラグインソフトだ。

モニターとプリンターの色合わせ(キャリブレーション)や室内の照明などももちろん重要だが、「Epson PrintLayout」なら、モニターで見たものに限りなく近い色でプリントすることができる。何度もプリントする必要がないのはこのソフトの最大のメリットだ。また使い慣れた現像ソフトから起動し、いくつかの項目を選択する。それだけで様々な用紙に合わせた色設定がされ、プリンターの性能を最大限に引き出すことができる。

誰にでも簡単に使えるソフトになっているので好感が持てる。中でも特筆すべきはK3、K2インク搭載の機種に対応した「モノクロ変換機能」だ。この機能は画面右に出てくるツールスペースにある「カラー設定」をモノクロ写真に変えると、より細かいモノクロ設定を行えるようになる機能。モノクロの色調から明度、コントラストまで細かい調整が利くのでかなり高いレベルのモノクロ印刷が可能となる。SC-PX5VIIに搭載されているEpsonUltraChrome K3インクはモノクロ印刷に最適なインク構成になっているので、その進化もこの機能でしっかり感じることができるだろう。

さらに、色調整と同時に作品のレイアウトを行うことができ、シームレスな作業が可能なこともこのソフトのメリットだ。実際に使ってみると操作は直感的で好感が持てる。意外に悩むのが複数の写真を1枚の紙にプリントしたいケース。どのようにレイアウトすれば美しくみえるのか……。EpsonPrint Layoutならプリセットで用意されているレイアウトを使用して簡単に配置できるほか、オリジナルの設定を作り保存することも可能。写真にあったレイアウトを簡単に作ることができる。また、余白についても上下左右ともスライダーを動かすだけで自由な幅に設定できる。余白の色に関してもクリックひとつで好みの色に設定できるので、写真を引き立たせる黒い余白も簡単に作ることが可能だ。作品の完成度を高めていく工程でも煩わしい操作などは皆無だ。

画面のように選択した用紙サイズの上に好きなようにレイアウトできる。方法も簡単で一覧からマウスで移動させるだけだ。

プロやハイアマチュアを意識したソフトだからこそ、細かいところに配慮されている。現像ソフトをしっかり使いこなすデジタル時代だからこそ難しくするのではなく、簡単にプリントできる工夫がされていてぜひ使い込みたいソフトだ。

プロ・ハイアマチュアを意識した写真用プリンター

先号から2回に分けて掲載したエプソンプリンターの魅力。プロセレクションモデルである3機種と新カラリオシリーズの最高位モデル「EP-10VA」は、写真好きの心を捉えて離さない魅力がある。多くの写真愛好家に信頼されるプリンターとしての使命は「ただただ写真が奇麗にプリントできる」ことだ。簡単なようで実は難しい。そんなハイクオリティーに挑戦し続けるエプソンのプリンターを愛用している写真家も多い。これからのエプソンプリンターが楽しみだ。

Epson Print Layoutのちょっと便利なポイントはココ!

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モノクロ変換機能で思いのままの世界観を

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「カラー設定」でモノクロ写真を作り込むことも可能。RGBで撮影したデータをソフト側でモノクロに簡単に変換。
さらに色調やコントラスト、明度など細かく設定できるので、思いどおりのモノクロ写真を作り込める。
この機能はライトグレー、グレー、ブラックの3つのブラック系インクを採用したK3インクとK2インク搭載機種に対応している。
(注)この機能はEpson UltraChrome K3インク搭載機種のみの機能

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簡単にイメージ通りのレイアウトができる

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ツールから「テンプレート設定」をセレクトすると、任意に写真を配置する行と列を選ぶことができる。また選んだブランクスペースの大きさを変えることができるので、自由なレイアウトが可能になる。使い方次第では、サムネイル印刷などにも応用できそう。

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使い慣れた現像ソフトとの連携がうれしい

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読者にはAdobeのPhotoshopやLightroomを使用している人も多いだろう。いつも使い慣れたソフトと連携が取れるうえ、少ない項目で確実なプリント設定ができるため作業時間の短縮になり、現像作業により集中できる。ニコンユーザーに限ってはNikon ViewNX-iとの連携も可能。

1950年3月22日生まれ。広告・ポスター・カレンダー・各レコード会社ジャケットの撮影・写真集・表紙撮影・グラビア撮影・DVD制作など多方面で活躍中。

モデル/塚本奈々美[レーシングドライバー](カラー)希衣子(モノクロ) 文/石川悦郎 写真/古本麻由未 デザイン/渋沢企画
企画・制作/アサヒカメラ ADセクション