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プリンターの進化で、作品のクオリティがさらに追及できる。INTERVIEW 02 三好和義×SC-PX7VII

ブルーの再現力は、
僕にとって、とても心強い。

三好先生の写真を拝見させていただくと、ブルーがとても鮮烈で、印象的です。

三好
ブルーというは、僕にとっては、かなり大きな存在です。色の中でも一番といっていいかもしれない。考えてみると、それは、僕のルーツからきているのかもしれませんね。出身地である徳島は、藍染めがとても盛んで、僕は小さな頃から、藍の色を、それこそ身に染めるぐらい身近に感じて育ちました。ブルーへのこだわりは、このあたりにもあると思います。
それと、ブルーという色は、人の気持ちに作用する色です。だからこそ、これからも、こだわっていきたいですね。

今回、SC-PX7VIIでプリントしていただきましたが、
  こだわりの色であるブルーはいかがでしたか。

三好
ブルーインクの存在はとても大きいと感じましたね。ブルーに濁りがなく透明感が高い。しかも、思った以上にブルーが濃く出る。空でいえば日中の抜けるような透明感だけでなく、夜の空の重厚な階調、海が深みを増していく神秘的なグラデーション、これがとても豊かに再現されていると感じました。
特に、この鏡池の写真でもわかると思いますが、水の質感というのは、緻密なグラデーションを表現できないと、リアリティが出てこない。そういう点でも、このブルーの再現力は、僕にとって心強いですね。

他の色で何か感じたことはありますか。

三好
オレンジですね。墨っぽさがどうしても出てしまうことがあるのだけれど、このプリンターにはそれがない。夕景や朝焼けの荘厳な黄金色が、重厚に表現できるのは、とてもいいと思います。

PHOTOGRAPHER WORKS 001

光沢紙で出力した富士山。河口湖の対岸から狙った作品です。ブルーの抜けがよく、しかもそのグラデーションの幅が広いから、空も水面も透明感がありながら、非常に力強い。」

絵画や焼き物、さまざまなものから
インスピレーションを受けています。

先生は、絵画や美術工芸品にもとても造詣が深いとお聞きしています。

三好
造詣が深いかどうかはわかりませんが、ある種のインスピレーションを受けることが多いのは確かですね。
「古九谷」という焼き物の重厚な緑や東山魁夷氏の絵画などから、風景写真をこういう世界で撮れないかと考える。「曜変天目」の宇宙観と結びつけて、夜空を撮ったりとか。

焼き物と風景写真、これは意外でした。

三好
焼き物というは、独特の光沢感があります。そこにインスピレーションを感じることもある。 SC-PX7VIIの高い光沢感は、僕の意図を表現するのに、しっかりと役立ってくれています。

先生には、光沢感の高い作品も数多くありますが、
  マット系の用紙でプリントされた作品も多いですね。

三好
風景も器や仏像といったものもテクスチャーによって質感が出ます。このテクスチャーはライティングで表現できますが、プリントする紙を変えることで、それはより分かりやすくなる。だから今は、いろいろな紙を試していますね。
例えば、絹目調なら色がしっかりとしているし、見やすい。光沢感もある。グラデーションの広さがほしい時には写真光沢紙を使うとか。マット系の「Velvet Fine Art Paper」なら、深い調子が表現できるし、絵画的な表現もしやすい。

以前、富士山の写真を和紙でプリントされていました。

三好
あの時は、和紙にもこだわってプリントしましたね。掛軸や屏風に仕立てたりもした。こういうメディアの自由さは、インクジェットプリンターの大きな利点ですね。

PHOTOGRAPHER WORKS 002

「長野県の御射鹿池(みしゃがいけ)の写真をマット系の『Velvet Fine Art Paper』で出力。SC-PX7VIIは、グリーンのグラデーションも繊細に再現してくれるので、東山魁夷こういう風景も安心してプリントできます。」

インクジェットなら、
写真をとことん楽しめる。

SC-PX7VIIに限らず、顔料インクジェットプリンター全体の印象を伺いたいのですが。

三好
トーンジャンプがほとんどないし、中間色まで色の再現力の精度がかなり上がっているんじゃないでしょうか。モニターのキャリブレーションさえしっかりとしていれば、撮った時の色が簡単に、気持ち良く出る。
それと黒の締りがよくて、黒の粒子感も軽減されていると思います。モノクロ写真のクオリティが上がったし、モノクロ変換もワンタッチでできるのもいい。最近はモノクロ写真をいろいろな紙で試していますが、銀塩写真の時代の黒の締りを超えたと言ってもいいかもしれないですね。

最後に、写真を愛されている皆さんに何かアドバイスがあれば。

三好
僕はコンテストの審査員をする機会も多いのですが、これだけプリンターの性能が上がると、いいなと思う写真は、写真を楽しんでいることが伝わる写真です。訴えたいことがしっかりとしている写真と言ってもいい。いろいろなメディアを試しながら、今、自分が表現したいことなのは何なのか、そのためにマッチングしている表現方法やメディアは何なのか。そんなことを考えながら写真を楽しんでほしいですね。

PHOTOGRAPHER WORKS 003

「光沢のある作品も好きだけど、こういう絵画的な作品も、かなり撮っています。樹間から差し込む光、ブルーを帯びた水の躍動感、苔を帯びた岩肌。そこで感じた音や匂いまで再現されているかのようです。」

1958年徳島県徳島市生まれ。85年、デビュー写真集「RAKUEN」で、木村伊兵衛賞を最年少(当時)で受賞。以降、「楽園」をテーマに写真集を数多く出版しながら、「伊勢神宮」「京都の御所と離宮」など、日本の伝統美をテーマにした写真も発表している。

SC-PX7VIIスペック
高光沢顔料インクの
写真愛好家向けA3ノビモデル

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