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EPSON


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ニュースリリース
2008年8月7日
セイコーエプソン株式会社

自由な位置で滑らかな3D映像観賞を可能に
高解像度 3D液晶ディスプレイを開発

セイコーエプソン株式会社(社長:碓井 稔、以下エプソン)は、このたび、3次元の立体映像(3D)を、特殊眼鏡を使わずに、従来よりも自由な位置から観賞できる、高解像度(QVGA相当)3Dディスプレイを開発しました。

昨今、映画・ゲーム業界では、2次元の平面映像(2D)とは異なった感動を伝えられる3D映像の需要が高まりを見せています。しかし、従来の3Dディスプレイには、観賞位置の制限や低解像度という課題がありました。今回開発した3Dディスプレイでは、視点画像幅 (*1)を「31~32.5mm」単位に最適化設計したレンチキュラーレンズ(*2)を採用することで、従来よりも広範囲で鮮明な3D映像の観賞を可能にしています。また、3Dディスプレイでは映像の立体感を重視すると、解像度が劣化してしまうという欠点がありますが、画像処理技術「ステップ3D画素配列」を用い、見た目の画質を向上させることに成功しています。

エプソンは、3Dディスプレイおよび3Dコンテンツの普及に向け、この最適化した「視点画像幅31~32.5mm」の標準化を推進していきます。また、多彩なシーンで鮮明な3D映像を楽しめる3Dディスプレイを次世代高臨場感ディスプレイと位置付け、お客様に感動を与えられるようさまざまな提案をしてまいります。

【技術の特長】

●視点画像幅の最適化

(1)「滑らかな3D映像」と「高画質」の両立

エプソンの3Dディスプレイ方式は多視点方式です。多視点方式では、人がディスプレイへの視点を変えるごとに、表示される立体像も視点により変化するため、立体映像の再現に優れているといわれています。より立体的な3D映像を実現するには、立体像をさまざまな視点から眺められるよう視点数を増やすことで対応が可能です。しかし、液晶ディスプレイの画素数には限りがあるため、視点数を増加させると、ひとつの視点あたりの解像度の劣化を引き起こしてしまうという課題がありました。

従来、多視点方式における視点画像幅は、平均的な人の両目の間の長さ「62~65mm」で、レンチキュラーレンズを設計することが一般的でした。エプソンは「視点画像幅は両眼間の距離が最適」という業界前提を見直し、従来の半分の「31~32.5mm」で設計し、解像度劣化防止と立体情報の増加の最適化により、高画質で滑らかな3D映像を実現しています。

(2)広範囲での観賞

従来の視点画像幅を「62~65mm」に設計した3Dディスプレイには、正面かつ一定距離以外から観賞した場合、人の目はディスプレイの一部に2D映像を認識し、違和感のある3D映像に見えてしまうという課題がありました。視点画像幅の最適化により、人の目への2D映像出現を抑え、従来よりも広範囲で目に違和感のない3D映像の観賞を可能にしています。

●ステップ3D画素配列~3D画質の見た目を向上させる技術~

多視点方式による解像度劣化という問題に対し、エプソンは人の目が水平方向の解像度劣化に敏感であるという特性を鑑み、画像処理技術「ステップ3D画素配列」を採用しています。水平方向の解像度劣化を抑えることにより、見た目の画質を向上させ、ユーザーはより鮮明な3D映像を楽しめます。

【開発品 3Dディスプレイ仕様】

表示方式 視点画像幅32.5mm・8視点方式
(レンチキュラーレンズ使用)
1視点あたりの画素数 (3D画素数) 384×256(QVGA相当)
観賞最適距離 450mm
3D視野角 左右±12.5°
画面サイズ 対角2.57インチ
パネル画素数 1024×768(XGA相当)
種類 低温ポリシリコンTFT

以上

(*1)視点画像幅(下図参照)

(*2)レンチキュラーレンズ:レンズによる屈折で視点画像幅を決定するかまぼこ状のレンズ

【3Dディスプレイ表示方式の図】

視点画像幅32.5mm・ 8視点方式

3Dディスプレイ表示方式の図

上図の観察者には、左目には4の画像、右目には6の画像が見えている。その結果、左右の目の画像が合成され、 3D画像が見える。頭を動かしたり立ち位置を変えれば、各目に見える画像も変わり、3D画像も変わる。 (例:左目で5、右目で7の画像を見ている場合、前述の左目4・右目6の組み合わせとは異なる3D画像が見える)

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