
セイコーエプソン株式会社(社長:花岡清二)は、このたび、“究極の黒”を表現する有機ELシステムを開発 しました。従来から有機ELの課題であった寿命の問題にも目処をつけ、また実用化へ向けて小規模量産対応 可能な開発製造ラインを稼動いたしました。当社はこの新システムを10月24日からパシフィコ横浜で開催され るディスプレイ技術の国際展示会「FPD International 2007」へ参考出展し、従来のフラット・パネル・ディスプレイ (FPD)では実現できなかった高品位な画像表現を生かした新しいソリューションを提案いたします。
有機ELディスプレイは、自発光であるため高コントラスト、広視野角、高速応答という長所があり、更に薄型 軽量化が可能であるため、次世代FPDとして注目を集めています。しかしながら実用化のためには、寿命の 改善などが技術課題として残されておりました。
当社は従来のFPDにない高品質の画像表現こそが有機ELディスプレイの命であると定義、特に画像の質 を左右する“黒”に徹底的にこだわり、高品位な質感表現を可能としました。また、長寿命化における最大の課題であった初期段階の輝度劣化を、発光材料の改善と当社独自の素子構造開発により克服し、実用化レベルである寿命50,000時間*1以上を達成しました。今後ディスプレイを用途別の有機ELシステムに構築し、その事業化の可能性を検証してまいります。
また当社は既に小規模量産にも対応できる開発製造ラインを富士見事業所(長野県諏訪郡富士見町)に 設置し、稼動開始させています。
今後、高度な画像表現を生かせる用途の開発、事業化へ向けた取り組みを加速してまいります。
今回の製品を出展するFPD International 2007の概要はこちらをご覧ください。
<有機ELシステムの概要>
| 画面サイズ | 対角20.3cm(8インチ) |
|---|---|
| 画素数 | 800×480(W x H) |
| 輝度 | 200cd/m2 |
| コントラスト比 | 100,000:1以上 |
* 1:輝度半減時間
以上