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ニュースリリース
2007年5月9日
エプソントヨコム株式会社

エプソントヨコム、タイと中国(無錫市)に新工場を建設 中期生産戦略で小型高性能AT振動子/発振器*1の生産能力を倍増

エプソントヨコム株式会社(社長:加々美 健雄)は、中期生産戦略で小型高性能AT振動子/発振器(以下、「AT」と表記。)を中心に増産を行うため、タイと中国(無錫市)に新工場を建設することにいたしました。

これにより、今後も拡大すると予想される小型高性能AT市場で、3分の1のシェアを狙い、タイでは2007年12月より、中国(無錫市)では2008年5月より新工場を稼動させ、順次生産能力を増強していく計画です。

携帯電話をはじめとした多くのデジタル携帯機器は、小型化、多機能化が進んでいます。それに伴い、通信や信号処理などのキー・デバイスとして小型高性能ATの需要が飛躍的に増えると予測し、ここに集中して設備投資を行います。

また、弊社は、フォトリソ加工*2による独自の「QMEMS*3」テクノロジーを用いた、生産性の優れた小型高性能水晶デバイスの生産技術を有し、他社との差別化を図りながらこの事業を強化し、増産用設備を導入するためにタイと中国(無錫市)の工場に新工場をそれぞれ建設します。

2009年度には小型高性能AT分野でのシェア3分の1を目標に生産能力を順次増強し、得意分野である音叉型水晶振動子に並ぶ、もう1本の事業の柱としていきます。

さらには、セットメーカーより要求の強い災害などに対する生産リスクの分散も重視し、すでに組立てを行う「後工程」の主力工場として稼動しているマレーシア工場に続き、タイ工場と中国(無錫と蘇州)工場を増強し、海外での主要3大生産拠点と位置づけ、水晶デバイスの安定供給体制を構築します。

2005年12月に実施したマレーシア工場での増築や、昨年3月の宮崎事業所でのフォトリソ工程の新設に続き、今回のような市場の拡大に応じた増産投資を行います。

これからも、世界の電子産業の発展に貢献するとともに、水晶デバイス業界のリーディングカンパニーとして、安定供給責任を果たしてまいります。

◆増産投資の概要

1. タイの生産拠点 : EPSON TOYOCOM (THAILAND) LTD.

(1)住所

239 Moo.7, Pleang Yao (Gateway City) Industrial Estate,T. Huasamrong, A. Pleang Yao, Chachoengsao 24190, Thailand

(2)内容

  • 土地: 32,000m2 ⇒ 48,000m2 (16,000m2の取得)
  • 建物: 9,920m2 ⇒ 25,920m2 (16,000m2の取得)
  • 生産品目: オプトデバイス、ATチップ   ⇒ オプトデバイス、ATチップ、AT振動子、SAWデバイス
  • 人員: 約1,400名 ⇒ 約3,500名
  • 着工: 2007年4月
  • 竣工: 2007年12月 ⇒ 随時生産

(3)投資額

  • 土地建物:約25億円

2. 中国(無錫)の生産拠点 : EPSON TOYOCOM (WUXI) CO., LTD.

(1)住所

No.36 Changjiang Road Wuxi National Hi-Tech Industrial Development Zone, Jiangsu Province, China ZIP 214028

(2)内容

  • 土地: 52,000m2 ⇒ 52,000m2 (土地の取得なし)
  • 建物: 7,400m2 ⇒ 16,040m2 (8,640m2の取得)
  • 生産品目: オプトデバイス、ATチップ、AT振動子   ⇒ オプトデバイス、ATチップ、AT振動子、AT発振器
  • 人員: 約800名 ⇒ 約1,800名(蘇州工場とあわせると約3,500名)
  • 着工: 2007年9月
  • 竣工: 2008年4月 ⇒ 随時生産

(3)投資額

  • 土地建物:約13億円

3. 増産後の小型高性能3.2x2.5mmサイズ以下ATの生産能力

2009年度には年間約11億個

4. 建設工事の概要

(1)施行会社 清水建設株式会社

(2)完成予想図 添付

【用語説明】

(*1)AT

人工水晶のカット角からATと呼ばれ、振動片の上面と下面が逆方向に動くように振動する水晶振動子/発振器です。主に数MHz(メガヘルツ)~数百MHZ帯域の周波数で振動し、各種電子機器に使用されるIC等のクロックや基準信号などに使用されます。

(*2)フォトリソ加工

化学薬品で水晶基板や金属膜を溶かし、水晶片の形状や電極を形成する加工方法。機械での研磨加工に比べて、フォトリソ加工には以下の特徴があります。

  • (1) ICと同プロセスのため寸法精度が高く、小型、高精度の振動子を作ることができる。
  • (2) 化学的な加工により1枚の水晶ウェハより数百個の水晶片を同時加工できるため、生産効率が高く均一な品質が実現できる。
  • (3) 水晶片に歪(ゆがみ)が残らないため、長期にわたって安定的な周波数が得られる。

(*3) QMEMS

高安定・高精度などのすぐれた特性を持つ水晶素材である「QUARTZ」と、「MEMS」(微細加工技術)を組み合わせた造語です。半導体を素材としたMEMSに対して、水晶素材をベースに精密微細加工を施し、小型・高性能を提供する水晶デバイスを「QMEMS」と呼びます。

【参考資料】

(1)ATの生産市場動向(エプソントヨコム調べ)

(2)生産拠点案内図

1.前工程(チップ化): 国内でフォトリソ加工 ⇒長野、宮崎、秋田の3拠点で生産リスクを分散。

2.後工程(組立て):  主に海外で量産 ⇒マレーシア、タイ、中国を主力工場とし、3拠点でリスク分散。

以上

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