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2006年6月12日
セイコーエプソン株式会社

プラスチック基板を用いたA6サイズの電子ペーパーを開発
~独自のSUFTLA技術を駆使して世界最高レベル*1の超高精細表示を実現~


 セイコーエプソン株式会社(社長:花岡清二)は、プラスチック基板を用いたA6サイズ(7.1インチ対角)の電子ペーパーの開発に成功しました。独自開発の回路基板転写技術SUFTLA*2を駆使して電子ペーパーとしては世界最高レベル*1であるQuad-XGA(1536×2048画素)の解像度を実現するとともに、画面サイズ大型化の可能性を実証することができました。この成果はディスプレイの国際学会SID(The Society for Information Display/米国・サンフランシスコで開催)にて6/9(現地時間)に発表いたしました。

 当社はかねてから低消費電力、省スペースの電子デバイスの開発、製造に取り組んでいますが、その究極の姿として、薄く、軽く、そしてしなやかに曲がるフレキシブルデバイスはユビキタス社会における電子機器などに搭載される技術として研究開発に注力しております。その中で、薄膜技術を駆使した低温ポリシリコンTFT(LTPS-TFT)技術やフレキシブル基板への転写実装を可能とするSUFTLA技術など、様々な独自技術を蓄積してまいりました。

 このたび開発した電子ペーパーはこれらの独自技術を駆使して、以下のような携帯型ディスプレイに求められる様々な特長を有しています。

(1) 世界最高レベルの解像度
回路基板転写技術「SUFTLA」を用いてLTPS―TFT(低温ポリシリコンTFT)をプラスチック基板上に形成することで、電子ペーパーとしては世界最高レベルであるQuad-XGAの解像度を実現。携帯型ディスプレイで細かい文字を表示した際に十分な視認性を確保
(2) 高いコントラストによる高品位な表示
コントラスト比10の高コントラストにより、紙へ印刷した場合と同等レベルの視認性を実現
(3) 狭額縁およびシンプルなインターフェース
周辺駆動回路をLTPS-TFTで形成することで外部端子の非常に少ないシンプルな構造にすることで、駆動回路まで含めた狭額縁のフレキシブルなディスプレイを実現
(4) 低消費電力
電源を切っても表示が消えないメモリー性を持ち、表示を維持するための電力が不要。また、情報書き換え時においても最大駆動電圧6Vの低電圧駆動によりディスプレイ単体として非常に小さな電力で使用できることを実証。
(5) 画面大型化を実現
従来の2インチ程度*3からA6(7.1インチ対角)まで拡大し、さらなる大型化の可能性についても実証

 今回の研究成果の発表を通して、電子ペーパーを実現するために大変適した技術として提案いたします。加えて、様々な応用展開の可能性を探り、実用レベルでの技術確立を目指して更なる研究開発を進めてまいります。

*1 :セイコーエプソン調べ
*2 :Surface Free Technology by Laser Ablation /Annealing SUFTLA はセイコーエプソン(株)の登録商標です。
*3 :当社における開発試作品

●試作品の概要
・ サイズ:A6(7.1インチ対角) 厚さ0.47mm
・ 解像度:Quad-XGA(1536×2048画素)
・ 駆動回路:低温ポリシリコンTFT(LTPS-TFT)
・ 最大駆動電圧:6V
・ 表示方式:電気泳動方式(米国・イーインク社の電気泳動素子を採用)


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