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2001年7月5日
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夏の海辺でもきれいに見える
携帯電話向けアクティブカラー液晶MD-TFDに
『Crystal Fine』シリーズを製品化
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セイコーエプソン株式会社(社長:草間三郎、本社:長野県諏訪市大和3-3-5、電話:0266-52-3131(代))は、動画対応カラー液晶携帯電話機向けに「いつでも、どこでもきれいに見える」をコンセプトにしたアクティブ半透過型カラー液晶(MD-TFD)に新シリーズ「Crystal Fine」シリーズを製品化、8月よりサンプル出荷を開始します。
携帯電話の高機能化が急速に進むディスプレイについては、従来要求に加え、さらなる低消費電力化、動画対応・デザインの自由化や・多色表示等に加え、特に「いつでも、どこでもきれいに見たい」という要求が高まっています。
このようなお客様のニーズに対応すべく、EPSONでは、これまで世界トップシェアを誇る半透過型カラー液晶技術を高め、室内はもとより、夏の海辺のような明るい屋外での見やすさを両立した「Crystal
Fine」シリーズを投入するものです。これにより、エプソンの携帯電話機向けカラー液晶製品のラインナップは一層強化・充実されることになり、お客様からの様々なご要望にお応えしてまいります。
新製品の最大の特長は、これまでMD-TFDで実現された、パネル額縁の3辺フリー構造と低消費電力5mW(30フレーム/秒、26万色表示)に加えて、反射時でも、透過時でも、美しい画像を映し出すことを実現しました。「いつでも、どこでもきれいに見たい」というお客様にお応えすると同時に、携帯電話向けに必要とされる「高画質」「低パワー」「動画対応」「コンパクト」を従来に比べてさらに高い次元で実現します。
1.
使用環境を選ばない表示品位
半透過型液晶パネルでは、表示表面からの光(外光)と裏面からの光(バックライト光)という、異なる光路の光で表示を行ないます。そのため外光の画質を優先した設計では、バックライト使用の画質に鮮明さが不足し、バックライト使用時の画質を優先した設計では、外光での表示が暗くなるという、トレードオフの関係にありました。
「Crystal Fine」シリーズは、この問題に対し外光利用時とバックライト使用時の光路に配慮し、カラーフィルターおよびパネル構造の最適化により、双方において高画質化を実現したものです。
2.
多色化
従来のMD-TFDでは、プリンタで培った画像処理技術を応用したEPSON Color Modulationにより、4096色表示の表示メモリと消費電力で、26万色相当*1の、より自然な色再現性を実現。「Crystal Fine」シリーズでは、ハードウェアにて26万色リアル表示に対応しました。
3.
コンパクトデザイン
狭配線プロセス技術・上下導通技術とCOG(チップオングラス)技術により、セグメント、コモンのLCDドライバをパネルの下辺に実装し、パネル額縁の3辺フリー構造を実現。また、液晶駆動電源ICをFPC(フレキシブルプリント配線基板)上に実装したMCM(マルチチップマウンティング)構造の採用と0.5mm厚のガラス基板の採用により、バックライト一体型で、3.7mm厚に収めることが可能となり、携帯電話に必要な小型・薄型・軽量・狭額縁・左右均等化を実現しました。
4.超低消費電力
「エナジーセービング」=省の技術をベースに、これまでの常識を覆す、動画表示時5mWという画期的な低消費電力を実現。(30フレーム/秒時、26万色表示)
これは、LCDモジュール内に表示RAMや昇圧回路、電源回路を内蔵し、さらに駆動方式を大幅に見直すことにより、実現したものです。
尚、新製品は、7月17日(火)より東京ビックサイトにて開催される「ファインテック・ジャパン」に出品・展示いたします。
また、MD−TFDは「ファインテック・ジャパン」併設の「第6回
アドバンスト ディスプレイ オブ ザ
イヤー2001」のディスプレイ・モジュール部門で優秀製品に選定されました。
●主な仕様
*1
当社画質向上ソフト処理(EPSON Color Modulation)を行った場合の理論値で、実際の26
万色とは異なります。
*予告なく仕様の変更する場合があります。また仕様は暫定値です
以
上
MD-TFD
= Mobile Digital-Thin Film Diodeとは
携帯電話に不可欠な高画質、低パワー、コンパクト化を追求した携帯電話に最適なアクティブマトリクス液晶です。
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特長1.高画質化
携帯電話は屋外での使用が多く、かつ消費電力を押さえるため、半透過型LCDが使われています。このため、バックライトを消した状態(反射モード)での画質を向上させながらも、透過モードでもきれいに見せるという技術が必要になってきます。
MD-TFDはダイオード素子であることを生かして、この高画質を実現しています。半透過型LCDの画質を表すパラメータとして以下の4つがあげられますが、すべての特性をいかにバランスよく高い値にするかがポイントとなります。
@反射性能
TFDはタンタル電極(Ta)-タンタル酸化膜(Ta2o5)-クロム電極(Cr)で形成される非線形素子により駆動されます。ファインプロセス技術によりシンプルかつ微細パターンを達成し、一つの画素に占める素子の面積を小さくすることで開口率を上げ、また、素子基板側はデータ線のみで配線のロスを少なくすることができ、より明るい画面を実現できました。
さらに、反射膜への映り込みを防ぐためその表面に凹凸をつけて光を散乱させていますが、この凹凸の形状を最適化し反射する光の方向を制御し、より明るい表示を実現しています。
Aコントラスト
素子特性と液晶パネルのON/OFFがコントラストを決めるポイントとなります。アクティブマトリクスですのでコントラストは充分な値になっています。
B色再現性
x-y座標で表されるICE.の色度図に対して、液晶で表示できる色三角形の面積を表し、この値が大きくなるほど色の再現性が向上します。カラーフィルターを厚くしていけば色の再現性は向上するのですが、パネル全体が暗くなる等、他の特性を犠牲にしてしまいます。エプソンは先駆けて反射/半透過液晶を開発・量産してノウハウを蓄積してきており、反射カラーでの優れた色再現性も実現しました。
C色数
R,G,Bの3原色についてOFF-ONの中間でどれだけ細かく刻めるか(階調数)でLCDで表示できる色数が決まります。色数を増やせば表示が滑らかになりますが、一方で階調を細かく刻むために回路の周波数が上がったり、表示データのメモリーが増えて消費電力が増える等のデメリットも生じます。そのため製品の位置付け・用途によりコスト・消費電力を加味して26万色と4096色+EPSON
Color Modulation(後述)による26万色相当*1を選択していただくことができます。
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特長2.
超低消費電力
携帯電話は、待受け時にLCDが占める割合が数十%程度と極めて大きく、LCDの電力がそのまま待ち受け時間に効いてくるため液晶の低消費電力化を進める必要があります。
EPSONはSTNの技術で培った低消費の技術をMD-TFDにも活かしました。MD-TFDには大きく4つの低消費技術が採用されています。
@TFD素子による低消費
TFD素子の場合LC素子以外余分な容量が不要な分、原理的に低消費電力が可能です。
ATFDの駆動方式による低消費
TFDは入力からパネルの中まで一貫してデジタル駆動が可能です。LCDドライバ部分にD/Aコンバータ等は必要ないので原理的に低消費が可能となります。
B高効率電源回路による低消費
MD-TFDは、液晶パネルを駆動する電圧を液晶モジュール内で作り出しています。この電源回路にSTNで定評のある低消費電源回路技術をMD-TFDへも応用し、昇圧回路の効率を高めLCDモジュール全体の低消費電力化を実現しています。
CRAM内蔵による低消費
携帯電話の待受け時の電力を下げるために液晶側に1画面分の表示データを格納するRAMを内蔵し、本体からの表示データがなくても液晶単体で表示を保持するという機能を実現しました。この機能により本体側の電力を激減させ、かつ本体と液晶間のデータのやり取りを減らすことで液晶側の電力も削減できました。
特長3.
動画対応
一般的に動画コンテンツは15〜30fps(flame/sec)で作られているため、LCDにはこれらの動画コンテンツがスムーズに動く応答速度が要求されます。
MD-TFDなら30fpsに対応しているため、動画も問題無く見ることができます。
特長4. コンパクト化
液晶画面の大型化や表示の高機能化を満たしながら、100g以下・100cm2以下の小型・軽量が求められます。
MD-TFDは0.5mm厚ガラスを採用とMCM(Multi Chip Mounting)と呼ぶ昇圧回路および電源ICを特殊FPC上に実装する構造を取ることにより小型軽量化を実現しています。実装面積を極端に減らすこのような構造を取ることによりFPCを折り曲げずに携帯電話に組み込む事ができ、小型軽量化だけではなく薄型化も同じに実現できるようになりました。
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