企業情報

エプソンの歩み

1996年11月
カラーインクジェットプリンタ「PM-700C」

印字方式 オンデマンド型インクジェット
ノズル配列 黒 32ノズル、カラー 32ノズル×5色
解像度 720dpi
印字方向 双方向最短距離印字、ロジックシーキング付き
紙送り方式 ASF式フリクション・フィード
インク 黒インクカートリッジ、カラーインクカートリッジ(5色一体型)
電源電圧 AC100V±10%
外径寸法 (W)429×(D)282×(H)165mm
重量 約5.2kg

製品特長

かつてない高画質とスピード印刷を実現した、カラーインクジェットプリンタ「PM-700C(海外市場ではEpson Stylus Photo)」。従来の基本4色に「ライトシアン」「ライトマゼンタ」を加えた6色インクを採用し、粒状感を抑えた美しいグラデーション表現が可能になりました。

また、この「PM-700C」には、「MACHテクノロジー」をはじめとする当社の高画質技術が随所に活かされました。新開発のヘッドによって、インク液滴を従来比1/3にまで極小化させたマイクロドットインクの実現や、新しい画像処理技術(特に二値化処理テーブルの設定と活用)、高精度な紙送りを実現するメカニズムの搭載で、かつてないスーパーフォトクオリティを生みだしました。それまで、インクジェットプリンタに付けられていた型番「MJ(マッハジェット)」が「PM(フォトマッハジェット)」に変わったことも、写真高画質への当社の自信の現れでした。

ほかにも、画像データの明るさやコントラスト、彩度などを自動補正できる「オートフォトファイン機能」をプリンタドライバ機能のひとつとして搭載したり、CD-ROMで写真印刷を手軽に楽しめるアプリケーションソフトを添付したりと、使いやすさも兼ね備えた製品でした。

さらに、「PM-700C」は、プリンタドライバ、データ転送、プリンタコントローラ、プリンタエンジンなど、様々な印刷機構を高速化。ノズル数を増やした新開発のMACHヘッドを採用し、720dpiのカラー出力で従来比約2倍という画期的なスピードの向上を果たしました。

誕生の背景

「MJ-700V2C(海外市場ではEpson Stylus Color)」の発売以降、PCの市場拡大に伴って広く世の中に普及しはじめた、カラーインクジェットプリンタ。高画質は進化しつつあるものの、銀塩写真には及ばないクオリティやページプリンタほど高速でない印刷スピードなど、まだまだ満足できるものではありませんでした。そこで当社は、「銀塩写真に迫る高画質とかつてない高速印刷」を目標に、ヘッドやインクなどの要素部品から、ハード、そして画像処理ソフトに至るまでの開発に着手。そして、「MJ-700V2C」の発表から2年後の1996年、高画質&高速印刷を実現する「PM-700C」が誕生したのです。

成果と反響

写真と見違えるほどの高画質とかつてないハイスピード印刷を武器に、「PM-700C」はプリンタ業界へ新たな風を吹き込み、専門誌やプロのカメラマンなどからも高い評価を受け、「フォト印刷=EPSON」のイメージを不動のものとしました。さらに、かつてない高画質と印刷スピードを誇るこのプリンタの登場によって、家庭やオ フィスでも自在に写真画質のカラープリントが楽しめるようになり、年賀状やビジネス資料が次々とカラーでプリントされるようになったのでした。この商品は、1997年度の「日経優秀製品・サービス賞日経産業新聞賞」を受賞するなど、世界中で各種の賞を受賞しました。また、PM-700C以降のインクジェットプリンタ開発では、写真画質の追求がさらに進められることとなりました。

マイルストンプロダクツ一覧へ戻る