企業情報

エプソンの歩み

1980年10月
パーソナルコンピュータ用プリンタ「MP-80」

印字方式 インパクトドットマトリクス
文字種 JIS128文字種あるいはASCII96文字種(オペレータセレクタブル)
文字構成 9×9ドットマトリクス(文字部)
印字速度 80文字/秒(普通文字)
桁数 40・66・80・132(桁)
外形寸法 (W)374×(D)305×(H)107mm
重量 5.5kg

製品特長

本格的なパーソナルコンピュータ用プリンタをめざして開発された「MP-80(海外市場ではMX-80)」。情報化が急速に進展するなか、業界に先駆けて小型・軽量化を実現したコンピュータ用プリンタとして、大変注目を集めました。ニードルと呼ばれる9本の細いワイヤがアクチュエータの電磁石の振動に呼応し動き、リボンを介して紙に衝突し印字される構造の「9ピンマイクロドットヘッド」を搭載。双方向最短印字方式を採用し、高精度なプリンティングを実現しました。また、9×9の文字構成と、40・66・80・132の各桁数指定が可能になり、機能的にも進化を遂げたプリンタでした。

軽量化の実現のために外装ケースをプラスチック化し、少しでもインクリボンの寿命を延ばすため、大型化したハーモニカ方式の印字リボンを採用。さらに、給紙時のトラブルをなくすため、モータを従来機より1つ追加しました。さらに、ヘッドの取りはずしを簡単にするため、ワンタッチ式の脱着機構を開発するなど、細部にわたり使い勝手を考えた工夫がなされていました。

MP-80は発売当時、多彩な機能を搭載したTYPE I(スーパービジネスプリンタ)と、高解像度化を実現したTYPE II(スーパービットイメージプリンタ)のラインナップを用意。ホビーユースからビジネスユースまで、幅広いユーザーのニーズに応えたプリンタでした。また、続くTYPE IIIでは、その後デファクトスタンダードとなったプリンタコマンド「ESC/P」が初めて標準搭載されました。

誕生の背景

昭和40年代後半。マイクロプロセッサの登場により、時代はコンピュータの大衆化へと動きだしました。そこで当社は、コンピュータに接続可能なプリンタに着目。ウオッチやミニプリンタで磨いた精密技術をベースとして、コンピュータ用のプリンタ開発に着手したのです。1977年には、卓上型ラインプリンタ「MODEL-10」を発表。続く1979年には、当社初のドットマトリクスプリンタ「TP-80」を発表しました。パソコン普及の波に乗って、売上げは好調に推移。そして改良をさらに進め、1980年、小型・軽量ターミナルプリンタ「MP-80」が誕生したのです。

成果と反響

時代のニーズをとらえた「MP-80」は、国内外を問わず大きな反響を呼びました。また、データショウ、エレクトロニクスショーに相次いで出品。煩わしいインタフェースがなく使い勝手がよいと、好評を博しました。発売翌年の国内市場では業界60%以上のシェアを獲得。また、米国ではその小型・軽量・コンパクトなスタイルが高く評価され、米国IBM社のパーソナルコンピュータの普及と共に、プリンタのスタンダードの位置を獲得するまでにいたったのです。さらに、米国市場での「MX-80」の成功は、エプソンの米国内における販売網の整備・拡大にも大きく貢献しました。

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