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Nature Photo Category

2008年受賞者作品


グランプリ


[波躍]

小原 功嗣

Noritsugu Ohara 石川県

波躍 波躍

作品サイズ:420mm×594mm、2枚組作品
使用プリンター:エプソン「PX-6500」
使用用紙:エプソン「Ultra Smooth Fine Art Paper」
使用カメラ:Nikon D2X

いつもあたりまえに見ていた日本海の荒波をスローシャッターを使い波があたかも優しく楽しげに夕ぐれ時に躍っているかのように表現してみました。 A2サイズのペーパーを使うことによってより迫力のある写真に仕上ったと思います。

夕暮れ時の海岸線に迫る波を撮影しました。偶然撮った写真がきっかけで波の魅力を知り、写真にすることを決めました。製作期間は2ヶ月くらいでしたが、その間はほとんど毎日同じ海に通いました。波は風がないと立ちませんから、海に行ったけど波がないので撮影延期なんてこともしょっちゅうでした。スローシャッターの撮影でしたので、NDフィルターと三脚を使用。撮影は限られたごくわずかな時間帯だったので、現場ではシャッターをとにかく連射してました。仕上げの段階では私が見た色彩と雰囲気を出すために注意しましたが、パソコン上ではあまり画像をいじってはいません。撮影の段階でほとんどいじる必要がないくらいまで追い詰めて、プリントでは紙との相性を主に気にしていました。
風景の写真で人は元気になることが出来る、僕はそう信じています。この作品を通してひとりでも心に変化が起こってくれるといいですね。

usr
小原功嗣
Noritsugu Ohara
1972年生まれ、石川県在住。
1995年大阪写真専門学校(現大阪ビジュアルア−ツ)卒業。アシスタントを経て、
1998年渡米。展覧会を中心に活動。

審査員講評

田沼武能
数年前から海の波形を題材にした写真が増えてきています。波という題材は、山や花などの被写体に比べ、常に形状を変化させるので、躍動感を表現するのには適した素材です。この作品は、スローシャッターで撮った「動」を表現した波の写真と、同じ題材ながら「静」を感じさせる写真との組み合わせがいいですね。それぞれ波の文様、砂の文様が作者の感性によってドラマチックに仕上げており、自然のエネルギーを感じさせる作品です。

中村征夫
まさにデジタル時代の作品だと思いました。シャッターを押す度に液晶画面で確認をして、「もう少しスローシャッターで撮ってみよう」といった具合に、試行錯誤をしながら撮ったのでしょう。シャッタースピードも構図も、計算されつくされた美しさが作品から漂っています。スローシャッターにしたことで、波しぶきがモヤのように写り、「静」と「動」を見事に表現しています。さらに夕日のやわらかな光もムード満点で、非の打ちどころのない作品だと思います。

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