
[ 黄金法悦 ]
上杉 麻未Asami Uesugi
- 1986年生まれ。
- 830×1,440mmほか/10枚組作品
全ての色彩が極まり、光と混ぜ合わせた状態を黄金・・・・・・完全なものの象徴として、色彩と光に帰依する者達の恍惚状態を表しました。あらゆる既知を捨て、もはや憎しみはなく、愛すらもない。
ここに現れた者達は、それぞれが何より孤独で、過去にも未来にも生きず、一切を憎まないが愛することもないので、現世に生きる人々に彼らはとても不可解で奇妙に映るようです。しかし彼らは孤独が故に哀しみも美しく、また人々が夢に置き忘れる幻影の全てを担っているので、ふと気が付けば、自分の中のまなざしが彼らの影を追っていることを知るのです・・・・・・・・・。
なお、タイトルにある”法悦”は辞書に「仏の教えを聞き、それを信じることによって心にわく喜び。法喜。(大辞泉)」とありますが、この作品では、社会のありようにかかわらず、人間それぞれがごく個人的な内面の信条を貫くからこそ得られる絶頂感と慈悲を作者なりに表すために選ばれた言語であり、既存の宗教団体やその活動、政治運動や思想とは、その影響力にかかわらず一切関係ありません。