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日本をはじめ世界各地に製造拠点と販売拠点を持つエプソンにとって、エコ輸送は重要なキーワードになっています。ここでは、ハイキューブコンテナへの対応と輸出方法の変更によるエコ輸送の取り組み事例を紹介します。

事例1:ハイキューブコンテナ導入による輸送効率の向上

現在市場にある輸送用のコンテナは約7割がハイキューブコンテナ※1となっています。エプソンはこれまで工場からの商品出荷時に標準タイプのコンテナを採用していましたが、ハイキューブコンテナの普及に伴う対応を順次進めています。

コンテナの内寸が高くなったことで、これまでの標準タイプを前提とした積み数(パレタイズ)では、約10%の積載ロスが発生してしまいます。ハイキューブコンテナに最適化したパレタイズによりコンテナの本数を削減し、これまでより輸送効率を上げることで環境負荷の低減に寄与しました。

ロジスティクス企画部 内藤 越(こゆる)

この対応を主導したロジスティクス企画部の内藤は次のように語っています。「商品の出荷台数や倉庫のパレットラックの高さなど、社内の取り決めは全て標準コンテナの積み荷サイズ(パレタイズ荷姿)で適正化されていました。ハイキューブコンテナの導入にあたり、特にコンテナの受け手となる販売会社の倉庫担当者には、倉庫レイアウトの見直しに始まり、積み方の改善などさまざまな協力をお願いする必要がありました。コスト面での調整には大変苦労しましたが、環境負荷の低減につながるという意識の共有がこの活動を進める上での重要なポイントとなりました」

エプソンの情報機器の製造拠点がある東南アジアからの輸送において、まず2011年度にヨーロッパ全域仕向けのものについて、また2015年度には米国・ブラジル・インド仕向けのものについて、全てハイキューブコンテナへの置き換えが完了しました。

※1 高さが9フィート6インチ(約2.6m)で、8フィート6インチ(約2.3m)の標準コンテナより1フィート(約30cm)背が高くなっているもの

ハイキューブコンテナ導入の比較

  40ft 標準コンテナ 40ft ハイキューブコンテナ 導入効果
コンテナ寸法(LWH) 12,033 x 2,352 x 2,393mm 12,033 x 2,352 x 2,698mm 30cm高さ向上
容積 67.7 m³ 76.4 m³ 12.9%向上
WF-2650 Seriesの事例
梱包箱サイズ 488 x 434 x 301mm -
パレタイズ荷姿 976 x 1,302 x 2,108mm 976 x 1,302 x 2,409mm 1段増加
パレタイズ 42箱 48箱 14.3%向上
コンテナ積載数 882箱 1,008箱

米国仕向けの切り替え効果

※米国仕向けのコンテナ約200本の削減により、東南アジアの製造現法から米国の倉庫まで、貨物船・鉄道・トラックでコンテナを運ぶ際に発生するCO2排出量を削減できたものとして計算。船舶輸送の原単位は一般財団法人日本船舶技術研究協会の原単位を使用

事例2:プリントヘッド輸出の変革による環境負荷低減

インドネシアのプリンター製造拠点へ輸出するプリントヘッドは、日本国内の工場から山形県の東北エプソンに集約された後、トラック輸送を経て成田空港から航空輸送されていました。これを環境負荷低減の観点から、東北エプソンから約8kmという好立地にある酒田港からの海上輸送ルートを確立することにより、コストとCO2排出量を大きく削減することができました。

酒田港から輸出されるコンテナ

海上輸送によるCO2削減効果(t-CO2

  改善前 改善後
距離 CO2排出量 距離 CO2排出量
陸路 約500km 33.9 約8km 0.5
空路 約5,800km 401.3 -
海路 - 約6,200km 47.7
合計 435.2 48.2

※東北エプソンからインドネシアの首都ジャカルタまで20フィートコンテナを運ぶ際に発生するCO2排出量を算出(2015年度実績)。船舶輸送の原単位は一般財団法人日本船舶技術研究協会の原単位を使用

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